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日本ハム「新庄スペシャル」!“外野版アライバ”球際捕球→トス→送球  進塁防ぐのが狙い

スポニチアネックス / 2025年2月7日 6時3分

サブグランドで練習を見る新庄監督(撮影・高橋 茂夫)

 日本ハム・新庄剛志監督(53)が沖縄・名護キャンプ第2クール初日の6日、外野の守備練習で「新庄スペシャル」に着手した。球際での捕球からトスしてカバーの選手に返球させる連係プレーで、いわば“外野版アライバ”。右中間や左中間の打球で走者の進塁を防ぐことが狙いで、現役時代に森本稀哲外野守備走塁コーチ(44)とのコンビで成功させた秘技を練習に取り入れた。 

 本球場の隣のサブグラウンド。外野手がなぜか内野に集まり、三塁と遊撃のポジションに分かれた。森本コーチが三遊間へ打ったゴロを、ギリギリで処理した選手がカバーの選手へトスする。見守る新庄監督が声をかけるシーンもあった。単なるゴロ処理の練習ではない。シーズンに1度あるかないかの「新庄スペシャルプレー」の練習だった。

 「今日は違う練習をしようと思っていたので。今、急に(新庄監督から)やらせてって(言われて)全然いいですよと」。森本コーチはそう説明した。想定したのは左中間、右中間への打球処理。ギリギリで捕球した選手が体勢を立て直してから返球したのでは、どうしても返球が遅れてしまう。カバーした選手にトスすれば、素早く返球できる。「要はレフトがいっぱいで左中間を追って捕って、その勢いを殺してから投げなきゃいけない。センターは(カバーに)来ているから、捕ったらそのまま放ってあげたら、センターは1歩で投げられるからセカンドには速い(返球ができる)」。森本コーチは実体験からプレーの利点を語った。

 05年6月2日の巨人戦。巨人・高橋由の左中間への打球を左翼手・森本がギリギリで押さえて中堅手・新庄へグラブトスし二塁へ素早く返球すると、高橋由は一塁ストップ。見事に二塁打を阻止している。かつて中日の荒木雅博と井端弘和の「アライバ」コンビが二遊間で見せた連係プレーの外野バージョンで、森本コーチは「あれが外野でもたまに使えるんで」と言った。

 現役時代の“森本―新庄”は練習していたわけではなく、2人の“あうんの呼吸”だった。「それをボスは意図的にできるようにしてと」。めったにないプレーでも準備していれば反応できる。それが重要な試合で出れば最高だ。新庄監督の意図もそこにある。

 選手にとっては初めての練習で、今後は内野でなく実際の外野で試す予定。人生で初めて取り組んだという万波は「使う日が来て“今日の練習が生きた”って言えればいい」と意欲を示し、新庄監督の現役時代に当該プレーを見たという松本剛は「練習していくことで、とっさに出れば一番理想」と呼応した。年に1度のプレーでも、それが優勝を左右する試合なら…。新庄監督の優勝へ向けた「備え」の一つだった。(秋村 誠人)

 ≪万波は昨季外野補殺トップ≫万波(日)の昨季の外野補殺11は、周東(ソ)の8を抑えて両リーグトップ。日本ハムの外野補殺29も、中日の23を上回る12球団最多だったが、チームで万波に次ぐ補殺数となると水谷、五十幡が各4、松本、野村が各3と差があった。

 ≪主な新庄スペシャル≫☆満塁エンドラン 22年6月3日の阪神戦(甲子園)の3回無死満塁で上川畑がスクイズに成功。なおも1死満塁の宇佐見の打席で、全走者がスタートを切るヒットエンドランを仕掛けて2点追加。この回までに7―1も、7―9で逆転負けした。

 ☆捕手4人スタメン 24年5月14日の西武戦(エスコン)で、捕手登録の全4選手を先発起用。山崎と相性の良い伏見を捕手、打率3割超の田宮をDH、三塁に郡司、一塁にマルティネスとする攻撃布陣で快勝。

 ☆投手6番 24年5月30日の阪神戦(甲子園)で、打撃のいい山崎を「6番・投手」で起用。4回無死一、三塁で決勝打となる先制中前打など3打数1安打1打点1四球。投げては7回無失点で6勝目を挙げた。

 ☆連続初球スクイズ 24年8月14日のロッテ戦(エスコン)の2回。1点を勝ち越しなおも無死二、三塁で伏見が初球スクイズに成功。続く1死三塁では、水野も初球スクイズを決めた。試合前には母校の西日本短大付が夏の甲子園2回戦でスクイズに成功。「まねさせてもらいました」とニヤリ。

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