広島・鈴木が幻惑投法で“完全”デビュー 現役ドラフトで加入のサブマリンに新井監督「面白い」
スポニチアネックス / 2025年2月7日 5時1分
現役ドラフトで日本ハムから移籍した広島・鈴木健矢投手(27)が6日、宮崎・日南春季キャンプで初のシート打撃に登板。直球は最速122キロでも打者5人を翻弄(ほんろう)し、無安打に抑える快投デビューを飾った。セ・リーグでは希少な右のサブマリンにライバル球団の007は警戒を強め、新井貴浩監督(48)は「面白い。先発でも中継ぎでもいけると思う」と絶賛した。
4人目の打者・中村奨は全くタイミングが合わなかった。2球目スライダーを空振り。カウント3―1からの直球も空振りし、最後は再び外角スライダーに泳いでバットが空を切った。打者5人を完璧に抑えた鈴木は、笑顔で汗をぬぐった。
「一発目の実戦が大事だと思っていたので、ホッとしている。結果的には凄くいいものが出せたけど、細かい制球はまだまだなので詰めていきたい」
日南春季キャンプで初のシート打撃登板。浮き上がる軌道で打者を幻惑し、翻弄した。真っすぐの最速は実に最速122キロ。80キロ台後半のカーブで緩急をつけ、スライダーやシンカーを巧みに織り交ぜた。
「結構(タイミングが)ずれていた。僕の投げ方は、相手打者に強振させないところが一番の持ち味。そういう打ち取り方が理想なので、打者の反応は良かったと思う」
この日投げた6投手の中で唯一の被安打ゼロ。韮沢、佐藤啓、中村貴ら左打者3人も沈黙させ、ライバル球団の007は警戒感を隠さない。阪神・千原スコアラーが「制球よく投げられたら、右打者はなかなか打てない」と言えば、中日・金子ゲーム戦略アナリストも「厄介な投手。対左にも抑え方を持っている」と舌を巻いた。
見守った新井監督もニンマリだった。「奥行きが使えるので(元ロッテの渡辺)俊介みたいな感じかな」と表現。「面白い。打者が思うより、特に変化球は来ない。ウチにはいないタイプだし、先発でも中(継ぎ)でもいけると思う。選択肢はたくさんあるので考えたい」と目を細めた。
タイプは違えど、広島では1975年のリーグ初優勝に貢献した金城基泰以来、長く途絶えるサブマリン活躍の系譜。新天地での台頭を誓う27歳は「左打者へのインハイのボール。そこの精度を高めていくことが課題」と足もとを見つめ、意気込む。
「次の登板は紅白戦なので、今日出た課題をつぶして、いいアピールができればいい。まだまだレベルアップできると思う」
現役ドラフト初の2巡目指名選手が吹き込む新風。サブマリンが広島のチーム内競争を面白くする。(江尾 卓也)
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