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【王将戦】攻勢の永瀬九段を捉えた△5五桂 藤井王自ら防衛線を死守

スポニチアネックス / 2025年2月7日 5時1分

投了図

 ◇ALSOK杯第74期王将戦7番勝負 第3局第2日(2025年2月6日 東京都立川市「オーベルジュ ときと」)

 【関口武史 明暗この一手】藤井の封じ手は△8一飛、懸案の飛車を安定させ▲4一銀も未然に防ぐ。対して永瀬は▲3五角△同馬▲同飛と藤井の要の馬を消しつつ遠く後手の8五桂に狙いをつけた。

 ▲4四角と▲8五飛の2つの狙いを同時に防げない藤井は△4七歩成~△6九角と反撃で対抗する。▲8五飛と桂馬は取られたが△8四歩と防衛線を築き陣形の安定を代償とした。

 桂得の戦果を挙げた永瀬は▲6五歩~▲3七角と足を止めずさらに動いてゆく。永瀬の構想は敵陣をにらみつつ千日手の変化も含んだ自陣角で藤井に判断を委ねる。大きな分岐点を迎え藤井の選択は△3六歩、永瀬の攻勢が見えているだけに決断の一手だ。▲8二銀~▲7一角と無理やり飛車を奪い▲9一角成と生還。

 踏み込んだ藤井は中段王で耐えしのぎ、反攻のチャンスをうかがう。攻守の入れ替えは一瞬だった。永瀬の攻勢が緩んだ瞬間を捉えた△5五桂(A図)が攻防の好手。受けては▲9一馬のラインを遮断し、攻めては永瀬陣の4筋の外壁を攻略する足掛かりとなっている。さらに▲4六銀に△4五歩と王自ら防衛線を死守し景色は一変、中空に浮いた藤井王が一騎当千の働きを見せ盤面を制圧した。(スポニチ本紙観戦記者)

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