鹿島FW師岡柊生 目標は万能アタッカー 強豪復活の旗印に「勝負の年」

本職のFWで試合出場を目指す鹿島・師岡

　【2・14開幕　J俺の推しテン5】強くてうまい。鈴木優磨、レオ・セアラ、荒木遼太郎ら多士済々の攻撃陣にあって、FW師岡の存在感が薄れることはない。今季は4―4―2のサイドハーフが主戦場。「（本職の）FWをやりたい気持ちはある」と本音もにじませつつ、「個が強い選手が多いので、連係を合わせていけば自然とタイトルに近づく」と気合たっぷりだ。推進力が売りのドリブラーだが、理想は全てを兼ね備えたオールラウンダー。「走って、点を決めて、対人では負けない。何でもできる選手になりたい」と力を込める。

　究極に近づくため、鬼木新監督の下で意識を強くするのが周囲を生かすプレー。レギュラーに定着した昨季は単騎突破も目立っただけに、「ドリブル中に顔を上げながらパスも出せるように。まだまだだけど、タイミングをつかめるようになってきた」と研さんを重ねる。お手本はブラジル代表FWネイマール。「パスも出せるし、ドリブルもできるボールの置きどころは本当に参考になる」。プレー集を見るのが就寝前の日課だ。

　過去2年間で3得点と、決定力向上にも取り組む。「優磨君の背中を追いかけているだけではダメ。試合に絡む以上は引っ張っていかないといけない」。「勝負の年」と位置づける大卒3年目。常勝軍団復活の旗頭となる覚悟はある。（坂本　寛人）

　◇師岡　柊生（もろおか・しゅう）2000年（平12）12月9日生まれ、東京都八王子市出身の24歳。日本航空高、東京国際大を経て23年に鹿島入団。大学4年時に磐田加入が内定していたが、クラブの補強禁止処分に伴い仮契約を解除。直後に鹿島からオファーを受けた。DF関川はFC多摩ジュニアユースの同期。Jリーグ通算36試合3得点。1メートル74、69キロ。利き足は右。