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オーナーの前で“二刀流”猛アピール 楽天・辰己「投手」 岸のユニホーム着て岸超えの球速152キロ

スポニチアネックス / 2025年2月8日 5時33分

<楽天キャンプ>石井GM(左)、三木谷オーナー(右)の前で150キロ超えの速球を披露しガッツポーズする辰己(手前)=撮影・木村 揚輔

 楽天・辰己涼介外野手(28)が7日、沖縄県金武町での春季キャンプで投球練習を敢行し、自己最速を更新する152キロを計測した。三木谷浩史オーナー(59)らが見守る中で先輩の岸のユニホームでブルペン入り。制球が定まらず7球のうちストライクは1球だけでも、今季目標とする「トリプルスリーと1登板無失点」へ猛アピールした。

これぞエンターテイナーだ。昼過ぎのブルペン。辰己は「KISHI 11」のユニホームをまとって登場した。宣言していた二刀流挑戦を実行へ移し、キャッチボールを始めると、あっという間に人だかりができた。

 捕手を座らせて7球。制球は定まらなかったが、スピードはあった。4球目で1月の自主トレで計測した自己最速150キロに迫る149キロを投げ、続く5球目に152キロを出してガッツポーズした。ファンの歓声が響き渡り、「夢の中では160キロを投げたことがある。自己最速を更新して持ってるなと思った。楽しかったです」とはにかんだ。

 示唆していた第3クール以降のブルペン入りを前倒し。来訪していた三木谷オーナーに披露した。「関西弁でいう“やってみなはれ”の精神」と背中を押した同オーナーは「142、3キロだと思っていたけど、スピードは凄い。辰己くんもファン思いなので非常によかった」と笑顔を見せた。

 快くユニホームを貸してくれた岸の昨季最速146キロを上回り、今キャンプでもチーム最速。投球を受けた伊志嶺ブルペン捕手は「予想以上に力があってビックリした」と目を丸くした。ただ、日米通算182勝の石井一久GMの目はシビアだった。「残念ながら不合格。投げてみたら“4球肩”だった」とジョークを交えつつ「もう少しスタミナをつけてもらいたい。オーナーは“二刀流の契約を”とおっしゃってたんですけど、僕としては時期尚早。今後は野手一本で」と強調した。

 それでも辰己は「暖かくなるにつれて(球速も)もっと出る」とどこ吹く風。「盛り上げたい気持ちもありますけど、僕が人生を楽しみたい。チームが困った時には投げられる準備はしていきたい」と真顔で語った。小学生以来となる登板はあるのか│―。希代のエンターテイナーはマウンドへの夢を追い続ける。 (花里 雄太)

 ○…日本ハムの新庄監督が、辰己にエールを送った。辰己がブルペンで152キロを計測したと聞くと「お~、凄いじゃん。新しい挑戦、可能性があれば」と賛辞を贈った。同じく外野手だった自身も阪神時代の99年オープン戦で2試合に登板。その後、右膝痛を発症して投手挑戦を断念しただけに「まあ、そんな甘くはないですけど、オープン戦でね。面白いんじゃない?」と期待した。

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