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フジの意地「地下鉄サリン特番」 あれから30年の節目「こんな時だからこそ作ろう」

スポニチアネックス / 2025年2月8日 4時11分

フジテレビ社屋

 フジテレビがオウム真理教による地下鉄サリン事件から丸30年となる3月に、事件について振り返る大型特番を放送することが7日、分かった。通勤時間帯の地下鉄車内で猛毒サリンがまかれ、14人の犠牲者が出た、世界を震撼(しんかん)させたテロ事件。発生前後の現場で何が起こっていたのか、事件の真相に迫る内容という。

 フジは現在、中居正広氏(52)の女性トラブルを巡る対応で、80社近い企業がCMの放送を取りやめ。年間の広告収入が233億円減少する見通しとなっている。その影響で、4月放送予定だった「FNS歌謡祭」が中止になり、夏恒例の「FNS27時間テレビ」も制作見送りの方向になるなど、多くの特番の制作が難航している。同局関係者によると、一時はオウム特番も危ぶまれたが、予定通り放送されることが決まった。関係者は「こんな時だからこそ意義のある特番を作ろうと全社一丸になっている。どんなことができるのか、やるべきなのか。総力特番になると思う」と話している。

 フジはこれまでにも地下鉄サリン事件の節目で大型特番を放送してきた。15年目の2010年には地下鉄職員の夫を失った妻・高橋シズヱさんを女優の原田美枝子(66)が演じるドラマを制作。20年目の15年にはオウムに入信した親族を救うため教団と闘った家族会にフォーカスした。18年7月、松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=の死刑が午前に執行されると、夜の時間帯に緊急特番を編成。地下鉄サリン事件、オウム真理教関連の番組に力を入れてきた。今回の特番関係者は「フジは今、会社としての見識が問われている。そんな中で作る大型特番。過去の内容を上回れるよう、局の意地を見せたい」と語った。

 ▽地下鉄サリン事件 1995年3月20日午前8時ごろ、中央省庁が集まる営団地下鉄(現東京メトロ)霞ケ関駅を通る3路線5車両に猛毒のサリンがまかれた。2020年に闘病の末亡くなった女性を含め14人が死亡、6000人以上が重軽症となった。確定判決は、オウム真理教の松本元死刑囚が、警察の強制捜査を阻止するために企てたと認定した。教団は、拠点とする山梨県旧上九一色村の施設「第7サティアン」でサリンを製造していた。

 ≪再発防止「本部」設置≫フジテレビは7日、再発防止や企業風土改革のため、若手・中堅社員を中心に構成した「再生・改革プロジェクト本部」を設置したと発表した。設置は6日付。清水賢治社長が本部長に就き、複数のワーキンググループを置いて現場の率直な意見を反映させる。外部の専門家の知見も取り上げながら、改革案を作り、速やかに実行に移すとしている。

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