26年WBCは「侍TT兄弟」が全米沸かす！巨人・大勢＆西武・平良に井端監督がW守護神の期待

キャッチボールをする巨人・大勢（撮影・光山　貴大）

　26年のWBCは「TT兄弟」のWストッパーだ。侍ジャパン・井端監督が12球団の大トリで巨人キャンプを視察。頭文字がTの同学年コンビ、大勢と平良（西武）に守護神候補として期待を寄せた。

　「ティー、ティ、ティー…」のかけ声のように、大勢は剛球をテンポ良く投げ込む。世界一に輝いた前回23年のWBCに出場した右腕を井端監督は「クローザーは外国人が多い中で日本人は数が少ない。ありがたい（存在）」と期待。今季はマルティネスの加入で8回を任される構想だが、プロ3年間で80セーブの実績がある。さらに「平良投手も（西武で今季）クローザーをやる。日本人投手が増えてくれるとうれしい」と候補に指名した。

　WBCは連投した場合は中1日の登板間隔が必要という制限があり、クローザー専門職の「複数用意」は必須だ。大勢は「恐れ多い。今年優勝して、チームに貢献して選ばれたらいい」と語り、コンビ結成は「平良君に迷惑かけないように」と控えめに望んだ。

　大勢は、TT兄弟のお笑いコンビ「チョコレートプラネット」の長田庄平と顔が似ていることから、23年にYouTubeで共演。「TTT兄弟」として3人でポーズを取った。今キャンプはコンディション面を考慮してスローペースで調整中。キャッチボールや屋内練習場ではだしでのネットスローを行った。

　1軍メンバーで唯一ブルペン入りがまだだが「自分のペースを乱さず。寒いし、焦っても良くない」。本家は昨年米国のテレビ番組に出演して大ウケ。井端監督の「7、8、9回は専門職がいい」という方針に応え、侍のTT兄弟も世界を席巻する。（神田　佑）

　▽TT兄弟　お笑いコンビ「チョコレートプラネット」の持ちネタで、日常に潜む「T」を探し、かけ声とともに両手を広げて体でTの字をつくるもの。昨年7月3日にSNSで米国オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」の予選に出場したことを報告。英語バージョンを全力パフォーマンスして大ウケした。

　≪“右の長距離砲”岡本にも期待≫右の長距離砲を強化ポイントの一つに挙げる井端監督は岡本に期待を寄せた。23年のWBCでは米国との決勝でソロを放つなど計2本塁打。「貴重な打者。じっくり開幕に向けて調整してくれれば」と語った。期待の新戦力には中山を挙げ、2軍にも足を運んでドラフト1位・石塚（花咲徳栄）を視察し「代表になれる素材」と評価。また、3月5、6日のオランダとの強化試合の候補に吉川と岸田が挙がっている。