【NFL】スーパーボウル事前取材中の27歳テレビリポーターが死亡 クレカ使用の48歳女性容疑者を逮捕

亡くなったマンザノさん（AP、テレムンド・カンザスシティー提供）

　米プロフットボールNFLの王座決定戦、スーパーボウル（9日、米ルイジアナ州ニューオーリンズ）を事前取材していたテレビ局の男性リポーターがホテルで遺体となって見つかった事件で、同州ケナーの警察は7日、男性のクレジットカードを使用した容疑で48歳の女性を逮捕したと発表した。AP通信が報じた。

　亡くなったのは、スペイン語テレビ局「テレムンド」のカンザスシティー支社でアンカー兼リポーターを務める27歳のアダン・マンザノさん。ニューオーリンズ郊外のホテルで5日、死亡しているのが発見された。

　警察は6日午後にルイジアナ州在住の48歳の女性容疑者を逮捕。マンザノさんが遺体で発見された5日の早朝、ホテルの部屋に一緒に入り、約1時間後に一人でホテルを出る様子が防犯カメラで確認された。女性はマンザノさんのクレジットカードを複数の店舗で使用しており、当局は容疑者の自宅からマンザノさんのクレジットカードと携帯電話を押収したほか、麻薬も発見した。

　裁判記録などによると、女性は22年にラスベガスのホテルの部屋で男性に薬物を投与し、現金5万ドルやロレックスの腕時計などを盗んだとして告発された。被害者が法廷での証言を拒否したため訴えは取り下げられたが、昨年、ルイジアナ州の陪審は女性を窃盗罪と詐欺罪で有罪とし、賠償金5万ドルの支払いを命じていた。

　マンザノさんの死因は検死結果を待って判断される。明らかな外傷は見つかっておらず、薬物検査の結果が出るまでは3～4週間かかるとしている。勤務先の上司によると、メキシコシティー生まれのマンザノさんには2歳の娘がおり、昨年、妻を交通事故で亡くしてからは一人で娘を育ててきたという。

　スーパーボウルは大会史上初の3連覇が懸かるカンザスシティー・チーフス（AFC代表）と7季ぶりの頂点を目指すフィラデルフィア・イーグルス（NFC代表）が、2大会前に続いて対戦する。