牛島和彦氏 浪商トリオで南海のドラフト1、2、3位指名を断り「あいつは生意気や！」

ドラフト1位で中日入団した牛島和彦氏

　元横浜（現DeNA）監督の牛島和彦氏（63）が、高橋慶彦氏（67）のYouTube「よしひこチャンネル」に出演。浪商からプロ入りのとき、パ・リーグ球団の指名を断り、またまた悪評を流される。

　センバツ準優勝、夏ベスト4の右腕はプロからも当然注目された。

　ドラフト会議に向けて、“地元”の南海は1位で牛島氏、2位で香川伸行氏（南海2位指名）、3位で山本昭良氏（南海ドラフト外）の浪商クリーンアップの1、2、3位指名を画策した。

　だが、牛島氏は「指名しないでください」と断る。パ・リーグ球団の指名はすべて断った。

　このことで、また「高校生のくせにアイツは生意気や！」と悪評が流れた。

　ところが、セ・リーグ希望には理由があった。

　福岡県八女市に住んでいた父方の祖父は耳がきこえなかった。この祖父が「和彦！俺は耳がきこえへんから、ラジオじゃ無理やぞ。テレビに映るところに行け」という。

　当時、福岡でもテレビ中継はほぼ巨人戦しかなかった。牛島氏は「じいさん孝行でセ・リーグ希望したのに散々生意気やって言われた」と苦笑いした。

　ドラフトでは巨人と中日が1位指名の予定だったが、巨人は直前で長嶋茂雄監督の意向で直前に社会人・日本鋼管の木田勇に変更。牛島氏は中日に一本釣りで指名された。