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ドジャース・大谷 投手復帰へ新兵器!水入りの球体「アクアバッグ」で究極の全身トレ

スポニチアネックス / 2025年2月9日 2時2分

アクアバッグを手に投球フォームを確認しながらウオーミングアップする大谷(撮影・沢田 明徳)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が7日(日本時間8日)、キャンプ地で5日連続の自主トレを行い、新兵器「アクアバッグ」を導入した。水が注入された直径35・89センチのビニール製のボールで、両手で握って投球動作を繰り返し、体幹やバランス感覚を強化。11日(同12日)のバッテリー組キャンプ初日へ向け、万全の準備を整えていく。

 アリゾナ特有の強烈な日差しの下、最高気温は25度まで上昇した。大谷は「壁当て」のルーティンの合間に、水の入ったビニール製の球体を両手で持ち上げた。そのまま、左足を上げて前方に踏み込み、球体は右耳の後ろ、テイクバックのトップの位置まで持ってくる動きを反復。投球動作の始動部分だった。

 球体の正体は「アクアバッグ」(Joyplus社製)で、日本のAmazonでは税込み1万9804円で「究極の全身トレーニング」と紹介されている代物だ。直径35・89センチで左右に持ち手があり、水を目的の量に合わせて注入でき、最大重量は33ポンド(約14・9キロ)。ランジトレーニング(股関節や膝関節の曲げ伸ばし)や上半身のトレーニングにも使え、不規則な水の動きに耐えることによって、体幹やバランス感覚の強化が期待できる。23年9月の右肘手術から2年ぶりの投手復帰へ、安定した投球フォームの再現性を高める狙いがあるとみられる。軟らかく滑らかな表面で、不意に足の上などに落としてしまってもダメージはほぼない安全性も備える。

 昨春のキャンプでもGPSなどを使ってスピードなどを計測する「デジタルブラジャー」や、赤い小型バズーカのような打撃用の投球マシンを導入した。開幕直後にはロバート・バンスコヨック打撃コーチが購入したというクリケット用のバットで打撃練習し、不振を脱出。最新の練習法や創意工夫を重ね、「50―50(54本塁打、59盗塁)」などの歴史的な活躍につなげた。

 今回の自主トレ期間中は投手としてノーワインドアップやグラブを持つ左手を畳むような新フォームも試している。昨秋のワールドシリーズで脱臼した左肩手術後のリハビリは順調で、1日には「スケジュール通りに来ている。スムーズにスプリングトレーニングに入って、シーズンに入れるんじゃないかなと思っている」と話していた。変化を恐れず、課題に黙々と取り組む。米8年目もブレずに、進化を求めていく。(柳原 直之)

 【大谷の使用してきた主なトレーニング機器】

 ☆デジタルブラジャー 昨春の自主トレから着用し、GPSなどを用いて走行スピードや心拍数を計測。

 ☆1080SPRINT 機器からのびるケーブルを腰に巻いたベルトにつなげて走り、負荷をかけた状態での最大速度などが計測できる。約258万円。

 ☆Power Alley Lite 360 Baseball Machine 小型の投球マシン。約14メートルの距離から約129キロまでの球速に設定でき、打撃練習を繰り返した。

 ☆クリケット用バット 24年4月から室内打撃練習で使用。打撃面が平たく、重量は約1.4キロと野球のバットより約500グラム重い。手首を返すと振ることができない。

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