K－1女子アトム級王座決定トーナメント 松谷綺が優勝 Krushとの2冠に輝く

K－1女子アトム級王者決定トーナメントで優勝し初のK－1タイトルを手にした松谷（右）とMVにも出演した松谷の応援に来たゆうちゃみ

　「K－1　WORLD　MAX2025」は2月9日、東京・国立代々木競技場第2体育館で行われた。K－1女子アトム級王座決定トーナメント決勝は現Kursh女子アトム級王者の松谷綺（ALONZA　ABLAZE）と末松晄（K.I.K　team　BLADE）が対戦し、判定で松谷が初のK－1タイトルを手にし、2冠を達成した。

　K－1の初のベルトを手にした女王は「ベルトを獲ったうれしさと同時に圧倒的な強さを見せられなくて悔しい」と試合内容にやや不満げ。

　決勝では1ラウンドは末松の距離からパンチをもらい、苦しい展開。セコンドからは「（ガードを）固めておでこでパンチを当てながらローを蹴らないと負ける」と指示され、松谷自身も「身長差もあってパンチをもらっても入るしかない」と決意し、2Rからローキックから前に出て1、2などパンチを繰り出す。最終Rも両者の意地の張り合い。残り1分、偶然のバッティングもありながら、痛みをこらえて右ストレートからミドルキックと最後まで攻め続け判定2―0で勝利した。

　決勝の末松には「パンチが上手でパンチをもらって自分のペースに持っていけなかった。圧倒できず2人ともめちゃめちゃ強かった」と19歳の相手の強さを認めていた。「夢だったK－1のベルトを巻けてうれしいです。こんな試合じゃ王者とは言えないのでもっと頑張ります」とさらなる高みを目指すことを誓っていた。