テレ朝「中居正広の土曜日な会」の後番組 4月期から「ワイド！スクランブル」を編成

テレビ朝日「大下容子ワイド！スクランブル」（同番組公式サイトから）

　テレビ朝日が、芸能界を引退した中居正広氏（52）がメインキャスターを務めていた「中居正広の土曜日な会」（土曜前11・30）の後番組として、4月期から「ワイド！スクランブル」を編成することが9日、分かった。

　平日に放送されている「大下容子ワイド！スクランブル」（月～金前10・25）の土曜日版となる。同局関係者によると、大下容子アナウンサー（54）は出演せず、別の同局アナがメインとなる方向で調整中。「…土曜日な会」の出演者を継続起用する案もあり、キャストは未定という。

　「…土曜日な会」は中居氏の女性トラブルを巡る一連の報道を受け、昨年12月21日を最後に、今年の放送を休止し、1月22日に打ち切りが決まった。同枠はバラエティー番組の「傑作選」などで穴埋めをしている状況だ。

　「ワイド！スクランブル」シリーズは1996年に始まった情報・ニュース番組。2019年から大下アナの名前を冠した現在の番組名となった。午前10時25分からの第1部は11年連続、正午からの第2部は3年連続で横並びで年間平均視聴率トップを記録している。

　同局は情報・報道番組を強みにして昨年、世帯視聴率で2年連続の3冠（全日、プライム、ゴールデン）を達成。個人全体視聴率でも開局以来初の3冠となった。

　また、昨年には平日朝で好調の帯番組「グッド！モーニング」（月～金曜前4・55）を土日に進出させる曜日拡大に着手。働き方改革が進み、制作費も限られる中で、制作会社関係者は「好調な番組のフォーマットを他の曜日にも移すのは人繰りや現場対応の意味で合理的」と、局内で好評という。

　「ワイド！スクランブル」の土曜進出の背景には改編のための準備期間の短さもあったとみられ、民放関係者は「1月中旬から急に4月期の新番組を立ち上げるのは難しい」と説明。テレ朝関係者は「局の強みである好調な番組の曜日拡大をするタイミングとしてはハマった形になったのかもしれない」と指摘した。

　同局は本紙の取材に「今後の編成については従来お答えしておりません」としている。