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阪神・藤川監督1号は佐藤輝「やったった感ある」新3番課題の初回に近大先輩・畠撃ち

スポニチアネックス / 2025年2月10日 5時17分

<阪神 宜野座キャンプ・紅白戦>初回、畠(手前)から2ランを放つ佐藤輝(撮影・中辻 颯太)

 ◇紅白戦 紅組5―3白組(2025年2月9日 宜野座)

 阪神・佐藤輝明内野手(25)が沖縄・宜野座キャンプで9日、宜野座組、具志川組の合同紅白戦で、今春のチーム第1号本塁打を放った。白組の「3番・三塁」で先発し、初回に右翼の防球ネットを越える推定飛距離120メートルの先制弾。昨年12月の現役ドラフトで巨人から加入した近大の先輩・畠世周投手(30)を手荒く歓迎した。初回に必ず打順が回る3番に座る今季。主砲のバットで機先を制するシーンが一気に増えそうだ。 

 日本列島を襲う大寒波は南国・沖縄も例外ではなく、キャンプインから肌寒い日が続く。冷たい雨がしばしばグラウンドをぬらした宜野座での合同紅白戦。佐藤輝の第1打席も、霧雨が舞う中で迎えた。初回1死一塁から全球直球勝負を挑んだ畠の7球目。テレビ中継で150キロを計測した内寄り直球を、コマのように鋭く体を回転させて攻略した。

 「いろいろ試していることもできた。先輩から打てて“やったった感”はありますね(笑い)。練習でやっていることはできた」

 打った瞬間にスタンドインを確信し、打席内で余韻すら楽しむ驚速の弾丸。澄んだ青空が広がる前に、一筋の虹が宜野座を彩った。

 今季から新たに3番のイスに座る。初回に必ず打席が巡るため、今季、背番号8のバットには貴重な先制の一撃が託される。連覇を期しながらリーグ2位に甘んじた昨季、初回得点数はリーグ5位の57に沈んだ。一転、今季は1、2番の近本、中野が足でかき回し、佐藤輝の一振りで先手を取るのが理想形。続く森下、大山の重圧を少しでも柔らげるためにも、任務は重要だ。

 「タイミングの取り方をキャンプで一番意識している。実戦もどんどん入ってくるので、そこは(次クールも)しっかり試したい」

 低い気温とは裏腹に、熱い時間を過ごす。昨春から改良を続けた打撃フォームはほぼ完成の域。今春はコースに逆らわない打撃を念頭に置く。2日から2日間、臨時コーチを務めた糸井スペシャルアンバサダーからはクリケット打法を伝授され、バットの「面」の意識を持つことの大切さを再確認した。地道な取り組みは奏功。昨年は打率・188と苦しんだ「150キロ以上」の球を砕いた。藤川監督からは「秋からやってきているそのまま。自分自身が行きたい方向と考え方、メンタルなどかみ合いつつある」と称賛された。

 対戦後、畠から「参りました!」と頭を下げられ、「“ちょい詰まり”でした」と笑った。ちょい詰まりで120メートル――。左打者が苦戦してきた甲子園の浜風も、この日の弾道なら鮮やかに切り裂ける。黄色く染まった右翼席に白球を突き刺す雄姿を、今年は何度でも見たい。(八木 勇磨)

 ○…白組の佐藤輝が初回に今春のチーム1号となる先制2ラン。昨秋の藤川監督就任後、安芸キャンプでは紅白戦3試合を実施したが、本塁打は出ていなかった。

 ○…昨季の阪神が初回に挙げたのは57得点で、セでは中日の48得点に次いで少なかった(最多はDeNAの92得点)。優勝した23年は75得点で、トップのヤクルト(79得点)に次ぐ2位。初回に限らず、先取点を挙げた試合は62勝17敗3分けの勝率.785(リーグ1位)で勝ちパターンを確立していた。

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