【スーパーボウル】チーフスV3危うし…イーグルスが前半24点リード トランプ大統領、メッシら観戦

＜チーフス・イーグルス＞イーグルスLBハント（58番）はチーフスQBマホームズをサックして弓を放つポーズ（ロイター）

　◇NFL　第59回スーパーボウル　カンザスシティー・チーフス（AFC） ー フィラデルフィア・イーグルス（NFC）（2025年2月9日　ルイジアナ州ニューオーリンズ　シーザース・スーパードーム）

　史上初のスーパーボウル3連覇を狙うチーフス（AFC代表）と2年前の雪辱を狙うイーグルス（NFC代表）の顔合わせとなった頂上決戦は、第2Qを終えて3TDをマークしたイーグルスが24-0とリードした。イーグルスが勝てば7季ぶり2度目の優勝、チーフスなら3季連続5度目の制覇となる。

　前半のイーグルスはQBハーツのパス攻撃が好調。第1Qの8分45秒、敵陣1ヤードからハーツのQBスニークで先制TDを挙げた。第2Qの6分22秒にFGで10-0と差を広げると、直後のディフェンスでCBデジーンがチーフスQBマホームズのパスをインターセプト。38ヤードのリターンTDで17-0とした。さらに、LBボーンのパスインターセプトで敵陣14ヤードから攻撃を始め、このクオーター残り1分35秒にハーツがWRブラウンに12ヤードのTDパスを通した。

　チーフスはリーグトップのイーグルス守備にプレッシャーをかけられ、マホームズは前半だけで2度のインターセプトを喫し、3度サックされた。パス成功は14本中6本のみで、わずか33ヤードの獲得にとどまっている。また、今季史上9人目の2000ヤードラッシャーとなったイーグルスRBバークリーは、28歳の誕生日に12回のキャリーで31ヤードを獲得。レギュラーシーズンとポストシーズンでの合計獲得ヤードを2478に伸ばし、98年のテレル・デービス（ブロンコス）の2476ヤードを抜くNFL新記録を樹立した。

　試合はトランプ米大統領が現職として初めて生観戦した。試合前にはフィールドに降り、1月1日にニューオーリンズ市内で起きた退役軍人によるテロ事件の犠牲者の遺族や救急隊員にあいさつ。観客からは歓声とブーイングを浴びた。他にチーフスTEケルシ－と交際中のシンガー・ソングライター、テイラー・スウィフトや、俳優ケビン・コスナー、歌手ポール・マッカートニー、サッカーのアルゼンチン代表FWメッシや元ウルグアイ代表スアレス（ともにMLSマイアミ）らも観戦に訪れた。