ドジャースの開幕投手は誰？ スネル、山本、グラスノー、佐々木… 直面する「シャンパンの問題」

ドジャース・ロバーツ監督

　ロサンゼルスタイムズ紙のドジャース担当ジャック・ハリス記者が10日（日本時間11日）、「開幕投手は誰？」のテーマで記事を掲載。「champagne　problem（シャンパンの問題）」と表現した。

　「Champagne　problem」は英語の慣用表現で、「ぜい沢な悩み」や「幸せな悩み」を意味する。高級シャンパンを飲むことができるような、恵まれた状況にある人が抱える深刻ではない問題を指している。

　ドジャースもその状況に直面している。今季、二刀流復活を期す大谷翔平、新加入のブレーク・スネル、佐々木朗希、さらに昨季も活躍した山本由伸とタイラー・グラスノーと5人もエース級投手を抱えている。豪華メンバーで開幕投手を決めなければならないのは、ぜい沢な悩みだというわけだ。

　昨季、スネルは20試合の先発で防御率3.12を記録。特に後半14試合では防御率1.23と圧巻の投球を見せ、8月にはキャリア初のノーヒッターも達成した。昨季の状態を考慮すれば、開幕投手の筆頭候補と言える。グラスノーは開幕からエースとして投げたが、終盤の故障が響き、ポストシーズンでの登板はかなわなかった。山本もシーズン中、故障に苦しむ時期があった。

　佐々木は23歳の新人ながら、160キロ台の速球と決め球のスプリッターを武器に先発ローテ入りが確実視されているが、メジャーではまだ1球も投げていない。右ひじ手術からの復帰を目指す大谷は、5月ごろの登板が見込まれている。

　カブスとの開幕戦は3月18日に東京ドームで行われる。山本や佐々木にとっては、母国・日本での凱旋登板。投手陣が優秀過ぎる「シャンパンの問題」。デーブ・ロバーツ監督の発表が待たれる。