WBO－AP王者・川浦龍生 強打のスイッチヒッター田井に6回TKO勝ちで初防衛 世界ランカー対決制す

＜WBO－APスーパーフライ級タイトルマッチ　川浦龍生・田井宜広＞第6R、田井（右）を攻める川浦（撮影・松永　柊斗）

　◇WBOアジア・パシフィック（AP）スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦　川浦龍生《TKO6回1分50秒》田井宜広（2025年2月11日　東京・後楽園ホール）

　－AP王者・川浦龍生（30＝三迫）が挑戦者の田井宜広（27＝RST）に6回TKO勝ちし、初防衛戦に成功した。

　立ち上がりから構えを左右で入れ替える田井の動きを冷静に見極めながら、左アッパーで応戦。中盤からは切れ味抜群のワンツーをヒットさせると、6回にはコーナーでパンチをまとめロープダウンを奪った。再開後も連打をまとめてレフェリーが試合をストップした。「初防衛戦だったので凄く緊張もした。50点。もっと精進していきたい」と反省の弁が口をついた川浦だが「ベルトは自分の手元にないといけないと思っていた。ホッとしている」と安堵（あんど）の表情を浮かべた。

　世界ランキングではWBA3位、WBO5位に位置する。WBO10位の田井との世界ランカー対決を制すも「まだまだこの内容では世界ではやられてしまう。もう少し実績を積んで、強くなってから頑張りたい」と勝ってかぶとの緒を締めた。

　一方5連続KO勝利中の田井は、初回から持ち前の強打を見せるも仕留めきれず。所属ジム初のJBC公認タイトルを獲得することはできなかった。