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SUGIZO 東大寺で追悼奏 河野真也さんの形見のギターで「光は必ずある」演奏 映画「花束」試写会

スポニチアネックス / 2025年2月12日 5時3分

河野真也さんが愛用したギターで演奏するSUGIZO(撮影・後藤 正志)

 ロックバンド「LUNA SEA」のギタリスト、SUGIZO(55)が11日、奈良・東大寺境内の金鐘ホールで音楽監督を務めた映画「花束」の試写会に出席した。

 児童養護施設出身の男女8人に光を当て、事実とフィクションを織り交ぜた作品。イランの児童養護施設で育った女優サヘル・ローズ(39)初監督作で、SUGIZOは劇中音楽と、この日リリースしたテーマ曲「光の風と」を提供した。

 ステージでは歌手で女優SAKI(24)と同曲を初披露。演奏前には、映画に出演した河野真也さんが2年前に30歳で急死したことを明かし「形見のギターで演奏させていただきます」と青いエレキをかき鳴らした。

 「光は必ずつかめる。どんな出生を持とうとも、なりたい自分になれる」との思いを込め、苦しい境遇にある若者たちに贈る楽曲で、映画のエグゼクティブプロデューサーを務めた岩井俊二氏(62)とSAKIが歌詞を共作。SAKIの透明感ある歌声、未来を指し示すような光を感じる曲が、聴き手を勇気づける。

 本番中、機材トラブルでギターの音が聞こえない場面もあったが「真也くんがいたずらしに来たんだと思った」とSUGIZOは笑顔。「癒やしの気が充満している場だからこそ皆さんにより伝わったと思う。仏陀(ぶっだ)さまに見守られての演奏は感慨深かった」と舞台の後ろで見守る東大寺の本尊・盧舎那仏(るしゃなぶつ)のパネルを見上げた。

 SUGIZOファンで、人生初ライブがLUNA SEAだった河野さんは「つらい時期は、曲を聴いて乗り越えた」とSUGIZOに明かしていたという。共にレコーディングするなど親交を深めた仲で、その死は大きなショックだった。「僕も音楽に救われてここにいます。僕を救ってくれた音楽がなければとっくにここにいなかったかもしれない。感謝と共に音楽を紡いでいます」と音楽でつながった縁に感謝。岩井氏も「天国の真也くんに届いたかなと思ったら、じんとしました」としみじみ話した。(西村綾乃)

 ≪施設の子供たち招待≫東大寺境内での試写会をお膳立てしたのは、映画プロデューサーで「南極物語」「スワロウテイル」を手掛けた河井真也氏(66)と、出身地の奈良県大淀町にある光明寺の女性僧侶・三浦明利氏(41)。2人は同寺で河井氏プロデュースの映画を上映する「光明寺子屋」を開催してきたが、このたび幅広い作品を各地の寺院に広げるプロジェクトを発足。その第一歩として今回のイベントが実現した。会場には児童養護施設で暮らす子供たちを招待。サヘル監督は「施設の暮らしについて、かわいそうじゃなく知ってほしい」と思いを込めた。

 ≪慈善活動にも力≫SUGIZOはヨルダンの難民キャンプを訪れるなど、慈善活動にも力を入れている。きっかけは26歳で生まれた長女だった。同年代の子供が飢餓や紛争で命を落とす現実に心を痛めて、活動を行うようになった。以降、音楽を通して世界とつながることを目的に国内外を訪問。困難な状態にある人に音楽を届けてきた。日本国内では11年東日本大震災や16年熊本地震の被災地でボランティア活動などを行ってきた。

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