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元阪神・遠藤成 新天地オリでの支配下昇格へ猛アピール 宮城とはU-18でも同僚、期待の内野手

スポニチアネックス / 2025年2月12日 5時47分

<オリックス 宮崎キャンプ 紅白戦>3回、左前打を放った遠藤(撮影・岸 良祐)  

 ◇紅白戦 白組3―0紅組(2025年2月11日 SOKKEN)

 オリックスは宮崎キャンプ第3クール初日の11日、SOKKENスタジアムで今キャンプ初の紅白戦(5回制)を実施し、白組の「1番・三塁」で先発出場した育成の遠藤成内野手(23)が両軍唯一のマルチ安打となる2安打に加えて1盗塁も決めるなど躍動。昨季ウエスタン・リーグの最高出塁率に輝きながらもオフに阪神から戦力外になった若武者が、新天地での支配下返り咲きへ、猛アピールに成功した。

 味わった屈辱を原動力に、遠藤がグラウンドを駆け回った。両軍唯一のマルチ安打を含む3出塁に加えて盗塁を決め、守備でも三塁と二塁で堅守を披露。岸田体制初の紅白戦で、支配下昇格へのアピールに成功した。

 「結果を出すしかない。試合になったらもっとガツガツと、過程を大事にしながら結果を求めていきたい」

 初回先頭で川瀬の直球を一、二塁間を破る右前打とした。3回1死一、二塁では育成左腕・寿賀のスライダーを三遊間に流し打ちして好機拡大するなど、右に左に打ち分けた。特筆すべきは5回先頭の3打席目。才木から8球粘って四球を選ぶと、次打者の2球目で二盗を決めた。昨季ウエスタンでリーグトップの出塁率・392、同2位の30盗塁を誇った自らの持ち味を、新天地での初実戦で存分に発揮。「最初に出塁した時に、思い切って走れなかったので。足が特徴なので、そこは最後、見せられて良かった」と振り返った。

 U―18侍ジャパン時代から知る新たな戦友たちの存在を糧に、2桁の背番号を目指す。キャンプ2度目の休日だった10日には宮城や紅林らと同学年会を兼ねた自身の歓迎会に参加。「できたら紅林と二遊間を組みたい」と青写真を描くように、同世代の活躍に刺激を受けながら、泥にまみれ、汗を流す日々を過ごす。東海大相模(神奈川)から高卒で入団した阪神では5年間で一度も1軍昇格を果たせないまま、23歳の若さで構想外となり、オリックスへ。「また野球がやれて、すごくうれしい」。無我夢中で、目の前の好機に食らいつく構えだ。

 岸田監督からも「全出塁しましたし、全部よかったんじゃないですか。楽しみ。当然(支配下昇格の候補に)入ってくると思いますよ」と高評価を受けた。現状、支配下登録66人。残り少ない枠を勝ち取るため、背番号124は「チームに必要な選手になれるように」と言葉に力を込めた。(阪井 日向)

 ◇遠藤 成(えんどう・じょう)2001年(平13)9月19日生まれ、秋田県出身の23歳。東海大相模では2年春と3年夏の甲子園に遊撃手兼投手で出場。19年ドラフト4位で内野手として阪神入り。21年のファーム日本選手権で最優秀選手賞。1軍出場がないまま24年オフに戦力外となり、オリックスに育成選手で入団。1メートル78、85キロ。右投げ左打ち。

 〇…育成で唯一A組の小野も、紅白戦で最速154キロを計測するなど持ち味を発揮した。5回から白組の4番手として登板。不運な内野安打から無死一、三塁を背負うも、茶野を空振り三振、続く堀を遊ゴロ併殺打に仕留めた。元虎戦士の右腕について、岸田監督も「思い切って勝負できている」とうなずいた。

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