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三菱重工West・鷲尾 躍進の入社3年目へフォーム修正 絶対的エース抜け「名乗りを上げたい」

スポニチアネックス / 2025年2月12日 12時5分

今季の活躍を誓った三菱重工West・鷲尾昂哉

 潜在能力の高さは、逆説的に証明された。今季で入社3年目を迎えた三菱重工West・鷲尾昂哉投手(24)。1メートル85の長身から投げ下ろす角度ある直球とフォークが武器だ。2大大会で好投を見せたのが、昨夏の都市対抗2回戦・トヨタ自動車戦。前年覇者を3回3安打無失点4奪三振に封じたが、内容的には決して満足いくものではなかったという。

 「フォームを探り、探りという状態の中で試合に入りました。“もう、やるしかない”というところで、結果としてはうまくいきましたが、本当にたまたまというか。再現性というところでは低かったですし、あまり納得はしていません」

 実は、試行錯誤のまっただ中で都市対抗本戦を迎えていた。大会の直前に行われた関東遠征。日本製鉄鹿島戦で登板すると、完膚なきまでに打ち込まれた。4回を投げ、12失点。入社1年目から都市対抗、日本選手権で起用されるなど着実にキャリアを積んできた最速150キロ右腕にとって、今後を見据える上で大きな分岐点となる一戦だった。

 「1、2年目とも試合で投げさせていただいていた中で、あれだけ打たれたのは初めての経験でした。社会人の壁にぶち当たったというか“これは何かを変えないといけない”と思えるようになって。いろいろと取り組みましたが、去年は最後まで(新しいフォームを)自分のものにできませんでした」

 今オフは、フォームを修正するにあたり、うまくいかなかった点を整理して、取り組むべき課題をあぶりだすところから始まった。ウエートトレーニングを中心とした体づくりにも着手。中でも注力しているのが、胸郭の外側面にある胸腕筋の一つである「前鋸(ぜんきょ)筋」の強化だ。鷲尾が狙いを明かす。

 「自分の長所である角度あるボールを投げるためには高い位置から投げる必要がありますが、(試合の中での)疲れもあって今までは肘が下がってくることがありました。(無意識でも)勝手に腕が上がってくるようにするために、前鋸筋を鍛えています」

 そんな鷲尾にとって、最高のライバルと言えるのが同期入社である西隼人だ。関大時代から「関関戦」でしのぎを削り、同じ右投手。「同じチームになったからこそ分かる彼のポテンシャルであったり、凄さを感じてきた2年間でした。自分にとっては大きな目標です」。昨年までのエースだった竹田祐が、昨秋のドラフト会議でDeNAから1位指名されプロ入り。ぽっかりと空いた穴を、同期コンビで埋めることを期待される。

 「竹田さんが1人で投げてくださる場面が多くて、自分たちはこれまで何もできていない。絶対的なエースがいなくなった中で、名乗りを上げたい。そのためにはシーズンの最初が大事だと思うので、しっかり結果を残したいと思います」

 4月14日から開幕するJABA岡山大会から今季の主要公式戦がスタートする。鷲尾の練習量は、竹田をして「もう、その辺でやめておけ」と言わしめるほどチーム随一だ。ひたむきに野球と向き合う3年目右腕。最高のライバルと切磋琢磨しながら、新エースの称号を狙う。

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