【欧州CL】バロンドール落選からかう横断幕に発憤…同点＆勝ち越し弾演出ビニシウス「モチベになった」

＜マンチェスターC・Rマドリード＞ゴールを決めたエムバペ（左）とタッチで喜ぶRマドリードのビニシウス（ロイター）

　◇欧州チャンピオンズリーグ　決勝トーナメント進出プレーオフ第1戦　Rマドリード（スペイン） 3ー2 マンチェスターC（イングランド）（2025年2月11日　英国・マンチェスター）

　欧州チャンピオンズリーグ（CL）の決勝トーナメント進出プレーオフは第1戦の4試合が行われ、4季連続となった注目の対決は昨季覇者レアル・マドリード（スペイン）が23年優勝のマンチェスター・シティー（イングランド）に3-2で逆転勝ちした。

　マンCの本拠エティハド・スタジアムには、昨年のバロンドールを受賞したスペイン代表MFロドリ（28）がカップにキスをする写真に、「泣き叫ぶのはやめろ」とメッセージが記された巨大横断幕が掲げられた。受賞が有力視されながら落選したレアルのブラジル代表FWビニシウス(24)をからかうものだった。思わぬ落選に、レアルはチーム全体でバロンドールの表彰式を欠席していた。

　「（横断幕は）見たよ。相手チームのファンの行動が、素晴らしいパフォーマンスのモチベーションになった」と　発憤したビニシウスは左サイドで躍動。1-2で迎えた後半41分に強烈なシュートを放ち、はね返りをFWディアスが叩き込んで追いついた。アディショナルタイムの47分には敵陣でボールを奪い、相手GKの頭上を越えるループシュート。追いついたMFベリンガムが決勝ゴールを決めた。

　第2戦は本拠サンティアゴ・ベルナベウに戻り、19日（日本時間20日）に行われる。ビニシウスは「マドリードに戻ったらファンが後押ししてくれるはずだ。第2戦も厳しい試合になるだろうが、この調子で今夜のように守り、ファンの前でまた魔法のような夜を過ごせるようにしたい」と意気込んだ。