河合優実が主演女優賞 小泉今日子と初対面「いつか共演できる日を」第67回ブルーリボン賞授賞式

＜ブルーリボン賞授賞式＞登壇する河合優実（左）と小泉今日子（撮影・小海途　良幹）

　東京映画記者会（スポーツニッポン新聞社など在京スポーツ7紙の映画記者で構成）が選ぶ「第67回ブルーリボン賞」（24年度）の授賞式が12日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。会場を大いに沸かせたのが河合優実（24）と小泉今日子（59）の2ショット。河合は昨年、CMで小泉の「なんてったってアイドル」をカバーしたが、ドラマ「不適切にもほどがある！」でも共演シーンがなく、感激の初顔合わせとなった。安田淳一監督（57）と山口馬木也（51）の“侍”コンビは感涙にむせんだ。

　「あんのこと」「ナミビアの砂漠」で主演女優賞を射止めた河合。21年に「由宇子の天秤」などで新人賞に輝いたが、コロナ禍で授賞式は中止。初めてのブルーリボン賞の舞台に「個人で頂いた賞ですが作品との出合いが全てを導いてくれたと思っています。この2本は皆で志を持って一生懸命作った作品。今の自分にも勇気を与えてくれています」と感激の面持ちで語った。

　実話を基に薬物依存から抜け出そうとする杏、恋愛に奔放なカナという難役に全身全霊でぶつかった。「これからも映画を通して届けるということを楽しんでやっていきたい」と意欲を新たにした。

　昨年は映画だけでなく、サントリー「クラフトBOSS」のCMで小泉の「なんてったってアイドル」をカバー。TBSドラマ「不適切にもほどがある！」では、“聖子ちゃんカット”で80年代の女子高生・小川純子役を演じた。小泉も第8話に本人役でゲスト出演しているが、共演シーンはなく待望の初対面。小泉は「CMを見ていてとてもうれしかったし、純子の演技も楽しく見ていました」と笑顔で話した。さらに、「いつか共演できる日がくるとうれしいです」とエールを送ると、河合は「ありがとうございます」と感謝していた。（鈴木　元）