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今田光星 超異色キャリア24歳が角界入り 米ネバダ州立大で宇宙工学専攻&柔道全米V 父は元幕内力士

スポニチアネックス / 2025年2月13日 5時3分

新弟子運動能力検査で50メートル走を行う今田(撮影・中村 和也)

 大相撲春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の新弟子運動能力検査が12日、東京・両国国技館で行われ、元幕内・安芸ノ州の長男でただ一人受検の今田光星(24=音羽山部屋)がボール投げで37メートル、50メートル走で7秒6をマークするなど7項目で行われた検査を通過した。来月1日の新弟子検査で内臓検査などを受け、9日に合格発表となる。

 超異色キャリアの24歳が角界入りする。幼い頃から柔道を始め、相撲経験はなし。安田学園高卒業後は文武両道を目指し語学学校を経て米国のネバダ州立大に進学した。宇宙ロケット製造の夢を持ち、宇宙工学を専攻。微分積分などの数学系や物理学を学んだ。柔道でも全米オープン100キロ級で優勝するなど活躍。柔道の米国代表入りを打診されたこともあるという。

 一方で角界入りの夢も頭から消えることはなかった。2年前の冬。父が長く付け人を務め、23年12月に死去した元関脇・寺尾の錣山親方から生前「おまえが、まわしをつけている姿を見たかったけどな」と冗談交じりに言われた。音羽山親方(元横綱・鶴竜)や父に相談し「やらない後悔よりやって後悔だなと思った」と昨年7月、ついに入門の決意を固めた。

 現在は大学を休学して稽古に励む。運動能力検査を突破し「やっと第一ステップを踏めた」と前を向いた。角界では「大関まで行きたい」。宇宙工学では「そっちの道も考えている」とロケットへの思いも抱き続ける。今田のかつてない“二刀流”への挑戦が始まる。

 ◇今田 光星(いまだ・こうせい)2000年(平12)9月11日生まれ、東京都江東区出身の24歳。小学生時代にわんぱく相撲東京都大会に出場した経験がある。小学5年時の全国少年柔道大会ではパリ五輪90キロ級銀メダルの村尾三四郎に準決勝で敗れて3位。東京・安田学園中3年時に全国中学校体育大会の柔道で団体日本一。参考にしている力士は玉鷲。「光星」の名付け親は寺尾。弟・光紀は中大相撲部1年。1メートル73、119キロ。

 ◆新弟子運動能力検査 身長1メートル67以上、体重67キロ以上の体格基準に満たない志望者や、昨年9月の規定の一部改定を受け、23~25歳未満で一定の実績を持つ相撲経験者以外なども対象となる。検査では背筋力、ボール投げ、50メートル走などの7項目の運動テストを実施。合格すれば新弟子検査を受検できる。過去には身長1メートル59.5の元村(現序二段・康誠)が受検した。

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