「KAT-TUN」3月末で解散、亀梨退所 「紆余曲折」の結成25年…グループ支えた功労者がついに決断

KAT-TUNの（左から）上田竜也、亀梨和也、中丸雄一

　男性3人組アイドルグループ「KAT-TUN」が3月31日に解散することを12日、STARTO　ENTERTAINMENTが発表した。メンバーの亀梨和也（38）が脱退を申し出たことがきっかけとみられ、亀梨は解散と同時にSTARTO社を退所する。2006年のCDデビュー以降、度重なるメンバー脱退など幾多の困難を乗り越えてきたグループだが、デビュー20周年を前についに大きな決断を下した。

　波瀾（はらん）万丈だったグループが活動にピリオドを打つ。亀梨、中丸雄一（41）、上田竜也（41）は、ファンクラブサイトで連名のコメントを発表。3人で1年半以上話し合いを続けてきたと明かし、「紆余（うよ）曲折のあったグループでしたが、ここまで活動を続けてこられたのは、まぎれもなく皆さまのおかげです」とハイフン（ファンの総称）に感謝。寂しい思いをさせることを謝罪した上で「最後までKAT-TUNとして誇りを持って活動していきたい」とつづった。

　3月までにグループでの活動があるかは未定。ただ、メンバーの希望で解散後の近い将来にファンと対面する場を設けるとした。

　解散まで2カ月を切った時期に、個々のコメントも出さない異例の形での発表。テレビ局関係者は「亀梨さんから脱退の申し出があり、話し合いの結果、グループの継続は無理だという結論に達したようです」と内情を明かした。亀梨は昨年、ソロプロジェクトを始動させ、アパレルやコーヒーのプロデュースなど活動は多方面に展開。順風満帆と思われた中、なぜ退所という道を選んだのか。

　故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、旧ジャニーズ事務所のマネジメント業務はSTARTO社が引き継いだ。退所を選ぶタレントもいる中、亀梨は当初、同社に所属して活動する道を選んだ。音楽関係者は「福田淳社長へのシンパシーがない中で契約を結んだが、退所への思いが次第に強くなっていったようだ」と決断に至った背景を語った。

　今年1月には写真週刊誌が福田社長の路上キスを報道。同関係者は「タレントや社員も困惑し、亀梨さんもあきれ果てた一人だったと聞いている。退所の決め手となった可能性もある」と明かした。亀梨は退所後、個人事務所で活動する。レギュラー番組については、今後、番組側と協議を進めていく。

　KAT-TUNは2001年に6人で結成。グループ名は6人の名字の頭文字から取った。亀梨と赤西仁（40）の“仁亀”を筆頭にデビュー前から人気を博し、2人はグループの象徴的存在に。06年のデビュー曲「Real　Face」はミリオンセラーを達成。爆発的な支持を得た。だが、赤西が10年に脱退。13年に田中聖（39）、16年には田口淳之介（39）と離脱者が続いた。そんなギリギリの状況で、3人組となったグループを引っ張ったのが亀梨だ。グループの顔の決断を機に、活動を終えることとなった。

　亀梨は、2023年にタレントの田中みな実（38）との交際が明らかになった。人生の節目を迎え、ビッグカップルの行く末にも注目が集まる。

　◇亀梨　和也（かめなし・かずや）1986年（昭61）2月23日生まれ、東京都出身の38歳。98年に旧ジャニーズ事務所入所。05年にドラマ「ごくせん　第2シリーズ」、「野ブタ。をプロデュース」に出演。「野ブタ…」では山下智久とのユニット「修二と彰」として主題歌「青春アミーゴ」を歌い、ミリオンセールスを記録。06年にKAT-TUNでCDデビュー。日本テレビ「Going！」でキャスターを務めている。血液型B。

　≪中丸と上田は事務所残留≫中丸と上田は事務所に残って活動を続ける。中丸は昨年8月に女子大生との「アパホテル密会」が発覚し、活動を自粛した。今年1月に活動再開を発表する前には、事務所が「事務所に骨をうずめる覚悟でおります」とコメントしており、退所は選択肢になかった様子。ただ日本テレビ「シューイチ」をはじめとした出演番組への復帰には至っておらず、今後も厳しい活動となりそうだ。一方の上田は、グループ内で唯一“ノースキャンダル”を貫いた男。テレビ関係者は「これまでメンバーに振り回されてきただけに、これからの活動で報われてほしいです」と願っている。

　◇3人の連名でコメント◇

紆余曲折のあったグループでしたが、ここまで活動を続けてこられたのは、紛れもなく皆さまのおかげです。心から感謝しています。

結論としてこのような形になる事で、ファンの皆さまには寂しい思いをさせてしまい申し訳なく思っておりますが、最後までKAT-TUNとして誇りをもって活動していきたいと思います。

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亀梨和也/上田竜也/中丸雄一