ヨ・ジングの映画「クォン・ボブ」降板に絶えない議論…その真相とは?(総合)
THE FACT JAPAN / 2014年4月13日 0時0分
[スポーツソウルドットコム|キム・ガヨン記者] 無限なエネルギーの秘密を巨大組織から守るために奮闘する少年クォン・ボブの物語を描くSFアクション映画「クォン・ボブ」(監督:パク・グァンヒョン)の主演を演じる予定だった俳優ヨ・ジング(16)の降板について、議論が絶えない。ヨ・ジング側は、「降板通知は、一方的なもの」とし、論争が継続する場合は、法律的な方法をとる意思を示し、制作会社は、それに一歩遅れた公式立場を通じて、「一方的な通知ではなく、合意点が出ていないだけ」と反論した。まだ双方の意見は対立しており、その問題となっている部分を探ってみた。
◆映画「私の心臓を撃て」以降、「クォン・ボブ」に出演するVS日程が厳しい…問題の始まりは、ヨ・ジングが「クォン・ボブ」を出演を確定したあと、映画「私の心臓を撃て」にも出演するという話があってからだった。契約書に記載された「クォン・ボブ」のクランクインは8月。「私の心臓を撃て」は、5月から撮影を始め7月中旬にクランクアップされる予定だ。ヨ・ジング側はこれを問題がないという立場だったが、「クォン・ボブ」側は問題視した。
ヨ・ジング側は、<スポーツソウルドットコム>との取材で「今出演しているtvNドラマ『ジャガイモ星2013QR3』が今月末に終わる。来月『私の心臓を撃て』に合流すれば、7月には終わる。そのため無理せず、8月に『クォン・ボブ』撮影に合流することができる。ヨ・ジングの日程を問題にするのは、話にならない」と声をあげた。
しかし「クォン・ボブ」側は、「そうなると、作品を準備する時間が厳しくなる」と理由に挙げた。制作会社の関係者は<スポーツソウルドットコム>に、「来る8月8日初から撮影を始める予定であり、ロケは釜山で行われる。『クォン・ボブ』はSFジャンルの映画なので、アクションシーンが含まれているため、彼のアクション演技が必要な部分が多い。なので、当然準備する時間が必要だ。この部分について明確に伝えている。作品の重要性とヨ・ジングという俳優に対する期待感、重要性も強調したし、作品に集中してほしいと思って『私の心臓を撃て』の出演について、当社ともっと相談が必要だと話した」と説明した。
◆ ヨ・ジング側「契約書に捺印したのに他の俳優を?VS他の検討はあったが…もう一つ。キャスティングをめぐる議論だ。ヨ・ジング側は「契約書に捺印している状況で、制作会社と投資配給会社が他の俳優を探した」という。ヨ・ジング側は、「それは二重契約だ」と怒りを示し、制作会社側は「ヨ•ジング側と何回も相談し、合意しようと努力した」と述べている。
「クォン・ボブ」の制作会社は、<スポーツソウルドットコム>に「明らかに最初は『私の心臓を撃て』に出演しないことにしたのに、先月初めに突然、映画の出演意思を伝えてきた。私たちはヨ・ジングの関係者に“となると、スケジュールが合わなくなりそうだ”と継続して話した。しかしヨ・ジング側は、『私の心臓を撃て』を終えて『クォン・ボブ』に合流するという意見で、なかなか合意に至らない状態だった。そこで当社は、ヨ・ジング側に他の選択肢があるかもしれないと話した。しかしそれは、実際他の俳優さんと接触したわけでもなく、契約も絶対にしていない。具体的に議論されたキム・スヒョンさんはすでに断られて、他の俳優さんたちに提案はしたが、誰も返答はなかった」と強調した。
これにヨ・ジング所属事務所は「ヨ・ジングとすでに契約しているのに、キム・スヒョンさんと接触したなんてとんでもない話だ。それは二重契約の問題になる」とし「問題の核心は、去る2月にキャスティングと関連して契約をすべて終えた状態で、他の俳優に出演を提案したことだ。本質を避けようとしている。契約については厳しく対応するつもりだ」と反論した。
◆ 一方的に決めた降板VS何度も話した今回の降板について、両側の意見は完全に相反している。一方では、“一方的な決定だ”と主張し、その反対では“何度も話したが合意はできなかった”と対立している。ヨ・ジングの所属事務所は10日、「制作陣が一方的に決めた。ヨ・ジングはまだ降板のことを知らない」とし「今も『クォン・ボブ』の撮影準備のためにトレーニングしている。まだ幼い俳優が傷つくことになるかもしれないので、心配だ」と遺憾な気持ちを表した。
これに制作会社は、当惑的な立場だ。「キャスティングについて“私たちと意見が合わない場合はヨ・ジングさんと一緒できない”と何度も伝えた。次回作に対する準備と休息時間もとらないで、続けてドラマや映画を敢行しようとするスケジュールが、果たして本当にその俳優さんのことを配慮して決めたことなのか、よく分からない」とため息を吐いている。
チョ・インソンに続きヨ・ジングまで降板することになり、「クォン・ボブ」は再び別の主人公を捜している。8月8日のクランクインも無期限に先送りした状態だ。犠牲になった少年俳優を云々していた所属事務所、そして制作会社の両方がヨ・ジングに傷を与えたのは事実だ。
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