“卵子をすり替え?” ドラマの驚愕ストーリー...このままでいいのか?
THE FACT JAPAN / 2014年6月12日 15時2分
[スポーツソウルドットコム|イ・ダウォン記者] 「とんでもないネタを扱うこともドラマではないでしょうか?」
ある女優の話のようにとんでもない設定と展開は、最近ドラマの興行を導く重要な要素となった。非人間的行為はもちろんのことで近親相姦、詐欺結婚、殺人などの新聞社会面で見られるような刺激的なネタが既にお茶の間を占領している。しかし、何にあってもバランスというものは必要だ。ドラマとして許された一線を超えて、今は“卵子のすり替え”という思わぬエピソードまで登場している韓国のドラマは一体どうなるんだろうか。
KBS2TVのドラマ「カッコウの巣」では、劇中のファヨン(イ・チェヨン)が復讐のために不妊の診断を受けたヨニ(チャン・ソヒ)の代理母を自ら要望した後、自分の卵子とすり替えようとする場面が10日に放送された。いくらフィクションと言っても、受け入れるのには負担が重すぎる。復讐するため、代理母を選択し、自分の卵子ですり替えようとする展開は破格を越え、衝撃に近い。「もう少し、もう少し」を訴え続けた末、呆気にとられる形になったのではないか。
もちろん、こんなドラマに向かった世間の非難は昔からあった。1990年代に二重姻戚という破格の素材を扱ったイム・ソンハン脚本家の「ずっと会いたい」をはじめとして、韓国のドラマは毎回とんでもないネタを連発して、平日午後のお茶の間を蚕食した。引き続けられた刺激に視聴者たちも鈍くなったせいか、このようなドラマが何気なく受け入れることになり、さらにネタの刺激さはますます高まってきた。腹違いの兄妹間の愛、不倫、復讐などは定番のメニューで、憑依、非人道的行為、急な死亡など、さまざまな調味料が混ざり合い、さらに強い刺激剤を量産した様子だ。
大衆文化評論家のハ・ジェグン氏はこんな俗悪なドラマのブームについて、「制作陣が作品の完成度を考えず、刺激的な素材で視聴率だけを上げることに命賭けになっている。そのため、より強い刺激を与えなければならないという強迫感が生じた」とし「作品自体の質は低下し、ひいては韓流にも悪影響を与える結果を招くだろう」と警告した。
実際にこんなドラマに出演する役者らのほとんどは、「このようなネタは、地球上のどこかで起こるそうなことだ」と解明する。とんでもないように映りがちだが、蓋然性のある展開だという意見だ。
しかし、かといってこんなドラマが正当性をもつはずがない。むしろ制作陣自らが、フィルタリングを行ってドラマの水位調節をしなければならないだろうか。そんな自覚が制作側に必要だ。また、商業的価値を追求する民放でもない公営放送が、このような俗悪なドラマを先頭に立って放送するのを見ると、本当に気の毒だという気持ちになるくらいだ。韓国テレビ劇場の健全な午後を確保するためにも、警戒しなければならない時期だ。
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