「トライアングル」終演、惜しい結末でも3人の熱演に拍手を
THE FACT JAPAN / 2014年7月30日 18時33分
※本文にドラマのスポイラーが含まれています
29日放送されたMBC月火ドラマ「トライアングル」の最終回では、三男のドンウ(ZE:Aシワン)が死を迎えることになり、その仕返しを図るチャン・ドンス(イ・ボムス)、ドンチョル(JYJジェジュン)の壮絶な戦いが描かれた。二人の兄のそばで、ドンウは葛藤に終止符を打ち、和解とともに息を引き取った。ドンチョルはカジノの代表者に就任し、ドンスは最愛の人がいるところで留学の道を選んだ。残った二人は、仕事と恋を両立する幸福を実現した。
ドラマが終わると、視聴者たちは「惜しい結末」という評価だ。「トライアングル」は、あの「オールイン 運命の愛」(2003年作、日本ではNHK BS2で2004年放送)のチェ・ワンギュ脚本家とユ・チョリョン監督が「太陽をのみ込め」(2009)以来、もう一度意気投合した作品で、カジノ世界を舞台にして波乱万丈な人生を生きてきた三兄弟の物語を描いている。「オールイン」と同様、カジノが背景なだけに、視聴者たちはもう一つの名作誕生を期待していたはずだ。
ドラマの制作発表会が行われた4月末、チェ脚本家は「これまでは時代劇、現代劇などを問わずに書いてきて、成果も悪くなかった。しかし、視聴者たちの印象に長らく残るおもしろいキャラクターは作られなかったので、ずっと物足りない気持ちだった。そのために次期作では、そういうキャラクターを全面に出したメロドラマを作ると考え、そう生まれた作品が『トライアングル』である」と述べた。ユ監督は同席で、「苦しい人生を送ってきた三兄弟が20年ぶりの再会となって、真実が明かされる過程が深い感動を与えるはず」とし「カジノ世界で働く人々の物語を通じて、人間の欲望とコントラストを描いていきたい」と企画意図を説明した。
二人の言葉通り、ドラマの始まりはカジノを中心にして描かれ、華麗なアクション、ラブライン、人物関係を一つずつ明かしていく緊張のメリハリも上手く表現された。しかし、月並みなストーリーは、それ以上のドラマ集中を惹きつけられなかった。古い素材を洗練させるには足りない劇展開。全26話での終演は、早まった結末とも言える。
だが、俳優たちの熱演だけは絶賛するべきだ。長男を演じたイ・ボムスは、アクションからメローまでベテラン俳優らしいスペクトラムを表現して、キャラクターを完成した。ジェジュンは、崖っぷち人生を生きるヤクザのホ・ヨンダルと、真実を知って本名のチャン・ドンチョルになっていく過程を旨く表現した。これをイ・ボムスは「ジェジュンは、力動感のある演技とまなざしがあって魅力的な俳優」と絶賛し、視聴者たちは「何よりジェジュンの演技がもっとも輝いた作品」と口を揃えている。
映画「弁護人」ですでに1千万俳優に仲間入りしたシワンは、赤ん坊のとき、金持ちの鉱山主の養子として育ったユン・ヤンハを演じた。敵の息子として成長した彼は、出生の秘密を知って、葛藤する感情や絶望する嗚咽演技で激賛を受けた。本作品を通じてシワンは、「お芝居がうまいアイドル」として確固たる立地を固めた。こうして3人俳優の好演は輝いた。しかし、ドラマのテーマが「愛」であることを語るドンチョルの最後のモノローグは、まだ惜しい余韻を残している。
一方、ドラマ「トライアングル」の最終回は、10.5%の視聴率(ニールセンコリア・全国基準)を記録。同時間帯1位を収めた。後番組には、チョン・イル、ユンホ(東方神起)、コ・ソンヒ、ソ・イェジが主演を務める時代劇「夜警日誌」が放送される。
スポーツソウルジャパン|編集局
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