故シン・ヘチョルさんの解剖結果発表「心膜と腸で穿孔発見」、医療過失の疑惑が強まる
THE FACT JAPAN / 2014年11月4日 14時2分
故シン・ヘチョルさんの病理解剖の結果が発表された。
3日、故人の解剖を実施した国立科学捜査研究院のチェ・ヨンシク院長は同日午後、1次解剖検査の結果、「心膜(心臓を包んでいる膜)の下部から0.3cmの大きさの穿孔(臓器の一部にいくつかの病的変化が起きたり、外傷によって穴が生じ、臓器のほかの部分と通じるもの)が発見された」とし「故人の死因は、穿孔による化膿性の滲出液(炎症の際,組織の変質と,それに伴う充血,うっ血などの循環障害が起り,障害を受けた血管から血液成分が血管外に漏れ出てきて,組織内や粘膜の表面などに集積したもの)が発生し、そのためできた腹膜炎と心嚢炎の合併症とみられる」と明らかにした。
また所長は「心膜の中からゴマのような異物が発見された」としながら「穿孔が手術部位に近いことを考慮すると、医療過失の可能性が優先的に考慮されなければならない」と説明。さらに「小腸の穿孔は、ソウル峨山(アサン)病院ですでに手術が行われため、小腸の一部が切除後に縫合された状態だった。今後病院から組織スライドと小腸からの摘出物を引き継ぎ、その後の検査で穿孔ができた原因が把握できるはず」と述べた。続いて「最初メディアから報道されたシンさんの死因である虚血性脳損傷は、腹膜炎、心膜炎などによる敗血症が原因だったと判断することが合理的な所見」であり「穿孔の問題は付加的な検査を行った後、緊急事態に対する処置と医療記録、医療陣の供述などを介して明らかにする予定」と付け加えた。
シンさんの手術を執刀したソウルスカイ病院のカン・セフン院長は「腸の狭窄で周辺の癒着も発生した状況だったので、剥離された胃壁を縫合したくらいだった。胃を折って縮小手術したわけではない」と主張している。
一方、故シン・ヘチョルさんの遺体は解剖を終えてソウル峨山病院に戻った。故人は5日午前11時、ソウル追慕公園で火葬された後、京畿道(キョンギド)安城市(アンソンシ)にあるユートピア追慕館に安置される予定だ。
今回の解剖結果にネット民たちは、「あんなに否定してたカン氏、どう反論するかね」「過失があったとしか思えない」「怖い病院だね」「謝罪なし、弔問も来なかったって」「早く真実が明らかになってほしい」など、怒りの声をあげている。
THE FACT|ソ・ミンジ記者
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