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終演「僕にはとても愛らしい彼女」、演技だけが輝いた作品で惜しい結果に

THE FACT JAPAN / 2014年11月7日 15時27分

RAINの4年ぶり復帰作で話題を呼んだドラマ「僕にはとても愛らしい彼女」が終演した。|放送画面キャプチャー


※テキストの中に、ドラマの内容(ネタバレ)が含まれています
6日に終演したSBS水木ドラマ「僕にはとても愛らしい彼女」(脚本:ノ・ジソル、演出:パク・ヒョンギ)の観戦ポイントは、歌手兼俳優RAIN(32)のお茶の間復帰だった。4年ぶりに帰ってきた彼が、後輩“演技ドル”たちとどんな呼吸をみせてくれるかにたくさんの関心が寄せられたが、やや惜しい結果となった。
RAINは今作で、過去すご腕の作曲家だったが、有名芸能プロダクションAnAの代表者として帰ってくるイ・ヒョヌク役を演じた。彼は事故で亡くなった恋人の妹、ユン・セナ(f(x) クリスタル)のために、脚長おじさんのように彼女を助けながら恋に落ちるキャラクター。
始まりは悪くなかった。久々のドラマ復帰にも、RAINは安定した演技力で作品を引っ張ってくれた。「キャラクターに合わせて痩せましたし、初心に戻って発音、発声など基本に充実したいと思いました」という覚悟が演技で表れた。前作たちで指摘された発音問題はなくなり、後輩たちを督励しながら撮影に臨む姿も印象的だった。
しかし、中盤以来から力を失っているようだった。RAINの問題ではない。ストーリーの展開が、キャラクターに対する共感と説得力が落ちてきた。セナが亡き恋人の妹である事実を知っても恋に落ちてしまうヒョヌクの物語は平凡。セナもヒョヌクをすぐ好きになった。二人の可愛らしいラブストーリーに続いて、誰もが予想できる物語が繰り広げられた。ヒョヌクのことを12年間も片思いしてきたシン・ヘユン(チャ・イェリョン)と、セナに片思いするシウ(INFINITEエル)が二人の間に割り込み4角関係が作られ、ヒョヌクとセナのラブラインに危機が訪れた。
セナがヒョヌクと姉の関係を知ってからも、物語は短調に展開された。後輩たちの演技は徐々に成長したが、陳腐なストーリーとかみ合って輝きはなかった。冷たく見えるが心が優しいシウ役のエル。天才的な才能を持つ作曲家セナ役のクリスタルが劇に力を加えたものの、RAINの孤軍奮闘は続いた。

ヒョヌクというキャラクターが立体的であったら話は違うかもしれない。しかし彼は、ほかのドラマの中でも見られる“男”とあまり変わりがなかった。俳優がいくら熱心に演技しても、作品の展開がキャラクターの魅力まで消してしまった形だ。期待以下の視聴率でドラマは幕を下ろした。お茶の間復帰で惜しい成績を残したRAINは、これからブルース・ウィリスと共演したハリウッド映画「The Prince」で観客に会う。
一方、「僕にはとても愛らしい彼女」の後番組には、12日(水)に初放送を予定する「ピノキオ」が編成されている。「ピノキオ」は、真実を追う社会部記者たちの物語を描いていく作品で、嘘をつくとシャクリしてしまうピノキオ症候群を患う女主人公が登場して関心を寄せる。主役にはイ・ジョンソク、パク・シネ、キム・ヨングァン、イ・ユビらが務め、大ヒットドラマ「君の声が聞こえる」を演出したチョ・スウォン監督とパク・ヘリョン脚本家が再びタッグを組んだ期待作となっている。
THE FACT|イ・ゴンヒ記者

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