SE7EN、“歌手として復帰”はできるだろうか?希望はある!!
THE FACT JAPAN / 2014年12月30日 17時18分
歌手の人生は自身が歌った歌のようになるとよく言われるが、まさにSE7ENのことがそうだった。(もちろん、このようなことが起きるとは全く思わなかっただろうが)
SE7ENは2012年2月に『When I Can't Sing』を発表し、当時音楽ファンの間で大きな話題を集めた。同曲は、YGエンターテイメント所属だったSE7ENにJYPエンターテイメントのパク・ジニョンがプレゼントした楽曲で、特に胸に響く歌詞がファンの大きな支持を得た。まるで自分の心の内を当時のガールフレンドだった「彼女」に素直に伝えようとした率直な歌詞が一品だったという評価だった。
『When I Can't Sing』の歌詞はこうなる。 “僕がすべてを失っても 僕の人気が落ちても/これ以上歌を歌えなくなってても ほかの仕事に就いたとしても/“僕”という理由だけで 僕をずっと愛してくれるかい?”“いつかはやって来るだろう/歓声が消えた舞台を下りて/肩を落としてうつむく時/僕のそばに君は立っているのか?”
SE7ENは素晴らしい曲を残して、堂々と昨年3月に軍服務を始めた。京畿道(キョンギド)にある306補充隊に入所し、21ヶ月間を国防部広報支援隊で服務することになった。
しかし、入隊3ヶ月にしてとんでもない事件が起きた。同年6月25日、韓国の地上波SBSのニュースワイド番組「現場21」が「芸能兵士らの派手な外出」というタイトルで芸能兵士の服務規定違反などを暴露したのだ。特にSE7ENは、サンチュ(歌手、Mighty Mouth)と一緒にマッサージ店を出入りする場面がカメラに捉えられ、社会的な批判の的になった。(韓国でマッサージ店は風俗店が多い)
チェ・ドンウク(SE7ENの本名)の服務規定違反はもちろん、“男”SE7ENに対する非難が殺到した。彼が女優パク・ハンビョル(女優)と11年間交際している芸能界の代表的な長寿カップルだったのが、大衆の憤りを買った。特にこれまで純粋できれいなイメージをアピールしたため、ファンからの失望の声もあふれ出た。
世論の悪化が激化すると、国防部は16年ぶりに芸能兵士制度を廃止するという強力な対応策を出した。SE7ENは野戦部隊に再配属された。泣き面に蜂のように、10日間の営倉処分まで受けた。最終的にSE7ENは京畿道・抱川(ポチョン)の8師団に移され、残りの軍生活を送った。そして今月28日、民間人の身分を得た。本来なら18日の除隊予定だったが、10日間の営倉処分で28日に持ち越された。
SE7ENは除隊式に訪ねてきたファンと取材陣に向かって「こんにちは。チェ・ドンウクです」と敬礼した。続いて「みなさんを失望させてしまったこと、心からお詫び申し上げます。事件の当時は部隊内にいたため、何も申し上げることができませんでした。自分の過ちに深く反省しています」と頭を下げた。
しかし、「誤解された部分もあります。それが、とても苦しかった」と悔しいた部分もあったと語りつつ「辛かったときもありましたが、それは自分の過ちからはじまったことです。すべては僕自身が背負っていくことだと思います。最後まで私のことを信じてくださったファンの皆さん、ありがとうございます」と述べた。
多事多難の軍生活を終えたSE7ENが社会に出てきた。彼の年齢は今年で三十。これから生きていく日がまだまだ長く、未来を考えざるを得ない年でもある。韓国と日本でフランチャイズ事業を展開しているが、本業の歌手については簡単に心を折ることができないはず。
問題は、彼のイメージが底まで落ちた点だ。入隊直前までは韓国と日本で大きな成功を収めた彼だったが、“芸能兵士議論”と“パク・ハンビョルとの破局”で当分の間、あるいは一生、イメージ回復ができないかも知れない。それが彼のカムバックが簡単ではない理由でもある。入隊前にYGとの専属契約が終わって、現在無所属という点も芸能界復帰にも悪影響を与えている。
しかし、絶望だらけの状況でも一筋の光が見えた。彼の除隊式に日本のファン150人余りが集まって、相変わらずの愛と歓迎を気持ちを彼に送ったのだ。涙を流しながら喜ぶほど、SE7ENを待ちわびたようだった。SE7ENも取材陣の前には見せなかった笑顔をファンには浮かべた。韓国内のファンは背を向けたのだが、日本ファンたちの愛情は変わらないのだ。SE7ENが日本で先にカムバックする可能性が高いという意見が出るのもこういうことからだ。
除隊式で彼は「これから一日一日を頑張って誠実に生きる」という言葉を残した。具体的な活動計画や今後のスケジュールについての言及はなかった。一応、ゆっくり休みながら未来のことを考えると思われる。果たして彼は軍生活で付いている泥を払い落し、「歌手SE7EN」としてのカムバックを果たすのだろうか?今後が注目だ。
THE FACT|パク・ソヨン記者
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