イ・ビョンホン脅迫事件…長期戦の兆候
THE FACT JAPAN / 2015年1月21日 15時17分
「長くなるでしょう」今月15日、俳優イ・ビョンホン(44)に対する50億ウォン(約5億円)脅迫事件の裁判結果に対して、あるネットユーザーが関連記事に残したコメントだ。このコメントのように、事件はそう簡単には終わらない見通しだ。
事件を担当するソウル中央地裁は、宣告公判で被告のイ・ジヨン(24)に懲役1年2か月を、キム・ダヒ(20)には懲役1年を言い渡した。二人の被告はそれまで数回にわたって反省文を提出。懲役を免れようと努力したものの、裁判所には通じなかった。
◆検察の控訴、法定争いが再びそのため世論は、被告人側が控訴すると予測し、実際にキム・ダヒの場合は、裁判を終えてすぐ「判決文を詳しく検討して控訴を進める予定だ。イ・ジヨンと意見が違うかもしれないが、判決には、二人を同じく扱った面がある」と伝えた。しかし、彼らに先駆けて控訴状を出したのは検察側だった。検察は二人に対する控訴状を20日に提出した。通常的に検察が控訴の意を示すのは、裁判部が下した刑量が少ないと判断した時だ。前に検察は二人の被告に懲役3年を求刑した。検察が控訴状を出した事件は第2審に続く。イ・ジヨン、キム・ダヒも控訴状を出す確率が高い。15日の公判後一週間内で控訴状を提出できる。もしそうなる場合、両側は残りの裁判でさらに厳しく対立することになる。
◆イ・ミンジョンの妊娠、イ・ビョンホンに対する批判は止まらないしかし、裁判が長引くほど不利になるのは、検察と被告側ではないイ・ビョンホンだ。これはなぜだろうか。すでにイ・ビョンホンは事件が知られた昨年の10月から俳優としての名声を失いつつある。彼が被害者であるものの、世間はモラルの尺度で厳しく彼を批判。既婚男として若い女性らと絡んだこと自体が非倫理的だという指摘だ。それに彼の妻であるイ・ミンジョンが妊娠中だったという事実が最近になって明らかになると、イ・ビョンホンに対する視線はより冷え込んだ。みんなに祝ってもらえるべきの妊娠事実を、夫のせいでわずか出産3ヶ月を残して明かされたことで、世間は可哀想に彼女を同情した。そしてイ・ビョンホンに対する批判はもっと激しくなった。むしろイ・ジヨンとキム・ダヒに控訴を求める意見が多い。このような動きが大きくなれば、被告側は事件をより有利にする可能性が高くなる。被害者であるイ・ビョンホンの責任論に巻き込んでいくかもしれない。
◆背中を向ける世間、イ・ビョンホンには山また山裁判所もイ・ビョンホンに対してある程度の責任があったと指摘した。宣告公判では「被害者は既婚者であるにもかかわらず、自分よりはるかに年下の若い被告らと、被告の自宅というプライベート的空間でよく会っており、ゲームなどを通じてキスのようなスキンシップを行った。時間があるたびに被告のイ・ジヨンに会い、性的なニュアンスで携帯電話メッセージを送るなど、被告の自分が好かれていると思わせるくらいの行動を見せた。しかしイ・ジヨンは、イ・ビョンホンに会うことを回避し、スキンシップの要求を拒むなど、被害者に対する感情は深くなかった」としながら、イ・ビョンホンの方がイ・ジヨンに対する好感が大きかったと判断した。
確かにイ・ビョンホンには‘被害者’という立場がある。しかし今回の事件でもっとも大きなダメージを受けたのは、まさしく彼だ。
THE FACT|パク・ソヨン記者
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