[探査報道:新韓流、中国は今 in 北京] 同じ韓流スターでもEXOの人気は“例外的”
THE FACT JAPAN / 2015年6月5日 17時12分
“EXOを知らない人はいないかもよ”世界でもっとも多い人口を誇る13億人の中国。その中でも“心臓”といえる北京のど真ん中で、先月30日に会ったある中国人から聞いた話だ。むしろ「なぜそれを聞くの?」という風な言い方だった。ほとんどが知っていることを、なぜ改めて聞くのかという感じ。頭の中では「ソウルから来たから知らないに決まってるじゃん」と思いながらも、それほどの反応で返されるとは予想しなかった。そうして自然に目が大きくなる景色に遭遇した。北京の市内バスの広告版に貼られた大きなEXOの写真だ。いつもみる顔たちだが、中国でみたらなんだか新鮮だった。
自国民を優先する中国で、韓国のアイドル歌手が、いくら“グローバル”な人気を博しているEXOとはいえ、現地のアイドルたちよりもっと大きなスペースを占めることは異例的だからだ。しかし、北京で会った現地人たちは、EXOを“外国の歌手”とは思わないようだ。その理由はなんだろうか。
◆中国の韓流市場、思うくらい“ホット”なのか?新韓流を主導する国、“韓流のブルーオーシャン”と呼ばれる大陸の中国。最近は韓国スターたちのほとんどが中国のエンターテインメント市場に目を向けているのだが、それは私たちが思うくらいにすごいものだろうか?その温度を直接体験するために、取材陣は北京のあっちこっちを回ってみた。
5月28日、北京空港に着いて一番先に見えたのは、女優ソン・ヘギョをモデルにした広告版だった。北京の入口に入った途端に出会えるソン・ヘギョが記者を不思議な気分にさせた。また、中国の国営放送CCTVからは歌手PSYの『江南スタイル』が流れる。嬉しい気持ちで北京で30年ほど住んでいるというガイドさんに「韓流」について尋ねた。しかし返答は「韓国人たちが思うくらい熱くはない」という予想外のものだった
彼の話によれば、韓国から多様なコンテンツとスターたちが中国市場に流入されたのは事実だが、特定な“ファンダム”があるだけで、大衆的な人気、または、国家的な知名度まで得ているわけではないということだった。それを聞くと、空港からどんどん上がってきた“韓流の自負心”に水をかけられたような気分だ。
ただ、世界1位の人口を誇る中国なので、“ファンダム”から得られる収入は韓国では無視できない規模と影響力があるはずだが、理解できそうでなぜか距離感を感じるのも事実だ。
最近までもドラマ「星から来たあなた」の主役、チョン・ジヒョン、キム・スヒョンが中国で大変な反響を引き起こし、CM収入も想像を超えるというニュースを接したのに、実際の反応がそれほどではないと言われると、正直実感が沸かない。
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