チュウォン主演ドラマ「ヨンパリ」KNTV 11月初放送記念オフィシャルインタビュー
THE FACT JAPAN / 2015年10月10日 9時0分
――ドラマの人気を受けて、KNTVで11月から日本初放送されることになりました。僕もその知らせを聞いて、気分がいいです。自分の作品が11月にもう日本のみなさんにも見ていただけるとのことで、嬉しいですね。韓国で話題になった作品なので、海外でも人気が出たらいいですよね。ドラマを通じてファンが増えたらもっと嬉しい。とにかく光栄なニュースです。
――チュウォンさんが演じている役柄の説明をお願いします。ヨンパリとは、腕のいい(=ヨンハン)放浪医師(=トルパリ)という意味。僕はヨンパリというあだ名の放浪医師キム・テヒョン役を演じています。レジデント3年目で、ある事情のためにヤクザを相手に違法診療するアルバイトをしています。一般的なメディカルドラマとは違って、違法診療をテーマにしている点が斬新で、韓国の視聴者もスリリングな医療ドラマとして楽しんでくれています。
――ある事情のために違法診療に手を染めるようになったとおっしゃいましたが、もう少し詳しくお聞かせください。幼い頃、テヒョンは自分の過ちで妹を病気にさせてしまいました。母は、テヒョンが医師になってすぐに亡くなり、父親は酒浸りの生活。妹の治療を続けるためには莫大な費用がかかるのです。医師の給料だけでは足りない。家の借金もあり、妹を助けるためにも、お金が必要。すべてはお金のためにやっています。
――妹のソヒョンとテヒョンはとても仲睦まじい設定ですが、ソヒョンはどんなキャラクターでどんな存在ですか?ソヒョンは、かわいそうな子です。テヒョンのせいで病気になったのですが、兄の前ではいつも明るく元気にふるまって、つらそうなそぶりも見せません。若いのにしっかりした妹だからこそ、テヒョンにとっては余計に心が痛むんです。妹を助けるためなら、命を差し出してもいい、どうにかして治してあげたい。そう思うくらい、愛しい妹です。
――往診しているときに緊急手術をする場面が出てきます。即座に道具をセッティングして環境を整える場面が印象的ですが、撮影エピソードがあれば教えてください。そうですね、病院ではなく、外で治療する場面なので、衛生管理をどこまで忠実に描くかが、制作陣とのあいだでいつも議題にあがるんです。本当だったら衛生面を徹底させるところでも、往診だとできないこともあるし、ドラマの演出上の限界もあります。例えば、病院の手術室でもないのに、毎回マスクをしていたら、俳優の顔が見えなくなるとか。ですので、往診シーンを撮るたびに毎回、会議をして、この時はこうしよう、今回はやめておこうとか、そうやって細かく決めて撮影していきました。
――序盤で、往診していたヤクザのボスと一緒に、漢江に飛び込むシーンが出てきます。大変な撮影でしたか?そうですね、序盤に出てくるシーンのなかでは、いちばん苦労したところですね。その前にもヤクザの往診に行くために地下の下水道を通ったり廃工場に行ったり、警察に追われてカーアクションをしたりといろいろあって、最後は漢江の橋でアドレナリン注射を打ってボスと一緒に飛び込むんです。大変な撮影でしたが、苦労した甲斐あって良い場面になりました。視聴者も「ヨンパリとボス、相性抜群!」と褒めてくれて、僕も満足でしたね。カッコよくて楽しい場面になりました。
――ケガをしそうな危険な場面ばかりでしたが、大丈夫でしたか?大きなケガはなかったですね。漢江に飛び降りる前に、太ももに注射を打つ場面があり、撮影のために何度もブシュブシュやっているうちに、痕が残りましたけど(笑)、それくらいです。
――手術費を払えない貧しい患者キム・ヨンシクを助けるために、こっそり手術をするシーンがありました。そのときのテヒョンの心情とは?拝金主義のテヒョンですが、心の中では良い医師でありたいと願っているんです。医師らしい医師でありたい。だけど、現実はそうはなれなくて、本心とは違った生き方をしています。そんなときに、切迫した状況のキム・ヨンシクという貧しい患者がテヒョンのもとに運ばれてきます。これまでは、治療してあげたくても、お金がないなら自分の役にも立たないと治療しませんでしたが、そうあってはいけないと思い直させるシーン(母を亡くしたときの回顧シーン)が出てきます。お金ではなく、一度は医者らしい姿を見せようと思い、VIP室に異動になる前の最後の手術として、病院には内緒で手術をしてあげるのです。
――ヒロイン、ハン・ヨジン役を演じているキム・テヒさんとの相性はいかがですか?バッチリですよ。テヒ先輩はオープンな性格で、優しくて純粋で、人としても素晴らしい方。この作品にかける情熱もすごいんですよ。作品をよくするために一生懸命やろうとする想いが互いに一緒で、すごく息が合いますね。話も合うし、なんといっても美人だし(笑)。
――病院では“令嬢様”と呼ばれているヨジン。彼女と最初に出会ったときのテヒョンの感情は、どんなものだったでしょう。美しい・・・・・・かな? 初めてテヒョンがヨジンを見たときは、彼女が割れた花瓶のかけらで首を切ろうとした瞬間でした。そのあとVIP室で再会し、「あの時の女性だ」と気づきます。最初は「何か事情があるんだろう」くらいの気持ちでしたが、昏睡状態のはずなのに意識が戻っていたりと、次第に、疑問や関心が湧いてきます。どんな女性なのだろうと、知りたい欲求も出てきます。
――序盤はずっと寝ているヨジンですが、意識が目覚めてからは、ロマンスも期待できそうですか?起きたら、ロマンスが展開するでしょうね。ある陰謀のために昏睡状態にされていたヨジンを起こす役割をテヒョンが担い、起きることで彼女は命を落とした恋人のため、自分を昏睡状態にした相手に復讐しようとします。そんな状況のなかで、互いの心の内を知り、愛し合っていきます。
――では最後に、見どころとメッセージをお願いします。そうですね。僕が言葉で伝えるよりも、テーマや意味などを抜きに、とにかく見てくだされば、ドラマの魅力にハマっていただけると思います。どんな意味があるとかいうよりも、みなさんが楽しんでいただくために作ったものです。気楽にご覧になってください。ぜひ、ご期待ください。
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