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【コラム】 IUの性描写バッシングから見る日本芸能界の緩さ!

THE FACT JAPAN / 2015年11月14日 9時47分

韓国の歌姫、IUがバッシングの嵐に見舞われている。

「5歳の少年に性欲を感じたのか」「何を意味する歌詞?まるでエロ本だ」「下劣な人間の低級な歌詞」 目を覆い隠したくなるような言葉の数々。韓国の歌姫、IUがバッシングの嵐に見舞われている。問題となったのは、IUが書き下ろした新曲『ZeZe』の歌詞の一部に性描写が含まれているというものだ。小説「私のライムオレンジの木」(日本名:「わんぱく天使」)からイメージしたというが、その中で登場する5歳児を性対象にしているのではないかという内容だ。問題の歌詞というのが「Zeze、早く木に登ってきて葉っぱに口づけて。おふざけはダメよ。木を痛めちゃダメよ。Zeze、早く木に登ってきて、ここで一番幼い葉っぱを持っていって」「あなたはとても無邪気。しかし、きっと狡猾だわ。子供のように透明なようだけど、どこかは汚い。その中に何が生きているのか知る方法がない」というフレーズなのだが、日本人には何が、どう性描写に値するのか理解できないであろう。韓国人にその疑問をぶつけてみると。「木はIU自身で、自身の体の上で遊ぶ少年の姿を描写したのではないかという解釈も可能だと思います」ということであれば、なんとも過激な歌詞内容である。さらにバッシングのきっかけとなったのは、IUの発言にあるといわれている。「ゼゼは、小説の中のライムオレンジの木であるミンギニュの観点から創ったんです。ゼゼは、純粋ながらもある部分では残酷な面もあります。キャラクターだけを見ると矛盾点の多い人物。それが魅力的で“セクシー”に感じました」と作詞の背景を説明。5歳児をセクシーと表現したことで、性描写と捉えられてしまったという。日本人の観点から考えると、過剰ではないかと思うのは私だけだろうか。日本の芸能文化と比べると一目瞭然だ。日本のトップアイドルであるAKB48は完全に女子高生(女子中学生)をイメージし、売り出しているのだが、彼女たちは水着も着れば、下着にもなる。一昔前、RAINBOWのおへそダンスも、セクシーすぎるという理由で韓国内では禁止されたが、日本で活躍するときは、解禁されていた。ドラマに関しても、徹底しており、韓国ではほとんどのドラマが15禁止指定されている。これだけ厳しければ、日本ではほとんどが15禁になるのでは?と思うほどだ。韓国アイドルたちが扇動的なのは、この反動から来るものではないだろうか。鬱屈した思いが、「私の妖艶な姿を見て!」とばかり、過剰すぎる露出とともに発散される。今回のIUも彼女自身の微かな抵抗だったのでは?と思われるのだ。謝罪してしまったので、彼女の思惑も儚く消えてしまったのだが。日本では、反対に性に対して緩すぎるというのは先述したAKBしかり、紛れもない事実。性描写だけではなく、いまだに女性が聞けば、気分が悪くなるような男性目線のセクハラトークがバラエティで繰り広げられている。余談だが、日本では一昔前まであまりにも規制が緩すぎた時代があった。テレビでは女性の裸が映し出されるシーンもモザイクもなしにそのまま放送されていたことが多々あったのだ。日韓を比べるとお互いの国の性に対する異常さが浮き彫りになる。THE FACT JAPAN|中西美穂

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