【コラム】KARAはついに“その日”を迎えることになるのだろうか?
THE FACT JAPAN / 2016年1月9日 10時17分
KARAのメンバー、ギュリ、スンヨン、ハラが所属事務所DSPメディアとの専属契約期限が今月末に迫る中、それぞれが移籍するという噂が韓国で駆け巡っている。日本のK-POPガールズグループの先駆者であり、最も成功したグループと言っても過言ではないKARA。K-POPや韓流ファンでない一般人にも名前が知られている稀有な存在だといえる。しかし、人気絶頂期の11年に所属事務所とのトラブルで解散危機が起こり、その時はなんとか元さやに収めたものの契約更新時の14年にはニコルとジヨンが脱退。その後ヨンジが新メンバーとして加入したものの、イメージダウンは大きく、最盛期のような勢いを取り戻すには、時期も悪かった。とはいえ、15年の日本ツアーではのべ3万5000人を動員するなど、根強いファンはまだまだ多いだけに、その動きに大きな注目が集まっている。KARAの再契約に関する問題は、メンバーと所属事務所との信頼関係が損なわれていることが何より大きいとみられる。14年に3人になったKARAは、シンプルに新メンバーを加入させるのでなく、新メンバーの選抜を「KARAPROJECT」として番組とタイアップ企画でハデに行った。結果、最終的にヨンジがめでたくメンバーになったのだが、期待したほどの話題にもならず、メンバーらの不満が噴出していくことになる。ニコルがソロ歌手として、またジヨンが日本で女優として活動を始めて露出しはじめると、KARAの不完全さや寂しさをどうしても感じてしまい、ヨンジはそれを埋めるにはまだ足りなかった。また、方向性の違いもあるようだ。デビューして9年目になるKARAということで、メンバーは脱アイドルを計りたがっている。ハラ、スンヨンは俳優指向が強いともいわれ、個人活動に力を入れたいという事情も大きそうだ。そのため、音楽中心の事務所でなく、俳優中心の事務所のアプローチがささやかれている。そんななか、「KARA PROJECT」でヨンジと最後まで競ったが破れたソジンが12月24日にこの世を去るという悲しい知らせが届いた。ソジンは5年間、練習生としてがんばってきたが、デビューの機会に恵まれなかった末の自殺とみられている。この不幸な出来事がKARAの再契約問題と直結しているわけではないが、KARAブランドのイメージは損なわれ、負の要因になることは間違いない。所属事務所DSPメディアは、韓国では最大手のひとつだが、最近明るい話題がない。SS501、KARAが中心になって輝いていた時代がなつかしい。SS501は、メンバーは解散とは言わず、事務所を離れバラバラになった。KARAもそのような道をたどることになるかもしれない。KARAには、ApinkやA.O.Aが躍進しても補えない存在感があるだけに、きっとそのときは大きな喪失感を味わうことになるだろう。それが、K-POPガールズグループの凋落につながらないことを祈りたい。THE FACT JAPAN|野﨑友子
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