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[コラム] G-DRAGONの新アルバムは“音楽史における新たな試み”

THE FACT JAPAN / 2017年6月21日 14時27分

聴く者に音楽の面白さを提供する“音盤”が、シリンダーレコードやLPレコード、CDなどの概念を通り越し、“デジタル音源”として進化していく過程で、音楽界は多くの紆余曲折を経験した。“音盤”に込めることができる容量により、音楽の長さが調整されたこともあり、それとは逆に“音盤”が音楽に合わせて調整されたこともある。大衆の消費の形態の変化によって、音盤の売上高を集計する方法や規則も変容してきた。音楽ファンの消費の形態が少しずつ多彩になりつつある時代において、新たな消費の形態を提示したG-DRAGONの試みは、実に輝きを放っている。

今月15日、G-DRAGONは自身の新アルバムに関する議論について、「誰なのかも知らない、ある人の決定によって、アーティストの作品が“アルバムだ/アルバムではない”に分けられる。それでいいのか」という内容が込められた長文コメントをインスタグラムに投稿して、自身の見解を示した。筆者はG-DRAGONの試みと考え方に同感する。時代が変わり、様々なものが発展し、人々の消費の形態も当然変わる。そして、アーティストによる新たな試みを通じて、大衆が享受する文化が拡張されるのなら、それは当然歓迎されるべきだと思う。

ただ、新たな試みが既存の規則に対してむやみに批判することは、理屈に合わないのではないか、と思ったりもする。既存の規則が存在し、また社会に通用する規則と社会的秩序も存在する状況で、新しい概念が従来の概念に対し「こっちに合わせろ」と主張することは矛盾していると言えるだろう。

新しい試みが 大衆の仲に“行動のあり方”として位置づけられてこそ、“文化”になると思う。この文化が適用され、新しい規範がつくられるものだと思う。単純に「アルバムなのか否か」の観点で考えるよりも、大衆と音楽界はG-DRAGONの試みに拍手をおくり、またG-DRAGONも今回のことについて不満に思うのではなく、“新境地を切りひらいたアーティスト”という大衆の反応と、新しい時代に合う制度がつくられていくことを待つのが良いのではないかと思う。G-DRAGONの画期的な試みが、大衆の行動のあり方に組み込まれ、大衆文化がまた一歩豊かなものになるか、さらなる熱視線が注がれる。

THE FACT | カン・スジ

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