チン・セヨン、韓流ドラマを牽引する若き女優─天才プロファイラー役で新境地!ドラマ「アイテム」見どころコラム
THE FACT JAPAN / 2020年4月3日 17時23分
「オクニョ 運命の女(ひと)」「不滅の恋人」などの時代劇でヒロインを務め、日本でも高い人気を誇るチン・セヨン。韓国を代表する若手実力派女優の彼女がミステリーロマンス「アイテム~運命に導かれし2人~」で、天才プロファイラーのシン・ソヨン役に挑んだ。鋭い洞察力を持ち、どんな事件にもひるむことなく立ち向かう美しき捜査官を力演したチン・セヨンの魅力に迫る!
●「蒼のピアニスト」チュ・ジフンと7年ぶりに再共演!ソウル地方警察庁の広域捜査隊に所属するソヨンは、男性中心の職場で活躍する若きエリートプロファイラー。頭の固いチーム長から「おまえが責任を取るのか⁉」と時には嫌味を言われつつも、信念を曲げず捜査に取り組むクールで強い女性だ。謎の連続殺人事件を捜査する中で敏腕検事のカン・ゴン(チュ・ジフン)と出会ったソヨンは、不思議な力を持つ“アイテム”の存在を知り、真相究明に向けて邁進する。
チン・セヨンとチュ・ジフンの共演は、新人時代の代表作「蒼のピアニスト」から約7年ぶり。前回はピアノを通して惹かれ合う年の差カップルを演じたが、本作ではプロファイラーと検事として、共に支え合う役どころだ。
この7年間、主演女優として数々のドラマをこなしてきたチン・セヨンは、「『蒼のピアニスト』の当時、私はまだ10代でした。それでジフンさんに近寄りがたいと思っていたのですが、気さくなにいろいろと助けていただきました。今回も事件現場のシーンなど寒い場所での撮影のとき、カイロをマフラーにくるんで持ってきてくれたり、ストーブを用意してくれたりと、気遣っていただいたことを思い出します」と再共演の感想を語っている。
少女のようなあどけなさが残る10代から大人の女性への成長ぶり、新たな役柄でのチュ・ジフンとの再共演、そして、しだいにかけがえのないパートナーとして絆を深めていくソヨンとゴンのロマンスの行方からも目が離せない!
●人の心に寄り添えるプロファイラー仕事に関しては冷徹なソヨンだが、「とても人間味があります。相手の気持ちに共感して悲しんだり怒ったり、そんな性格が魅力的」とチン・セヨンも語るように、人の心の痛みに敏感で、優しく温かい面も持ち合わせている。
16年前に起こった遊園地の放火事件で母を亡くしたソヨンは、同居中の父グチョル(イ・デヨン)を気遣い、家族のように慕う神父ドンヨン(パク・ウォンサン)の元をたびたび訪れる。カン・ゴン(チュ・ジフン)がピンチに陥ったときはさりげなく慰め、彼女の姪ダイン(シン・リナ)にとっては良きお姉さん的存在だ。新人刑事のソ・ヨハン(オ・スンフン)の前では、頼れる先輩としての顔も見せる。
犯人の心理を読み解くだけでなく、傷ついた人の心にも寄り添うことのできるソヨン。まっすぐで善良なオーラを漂わせるチン・セヨンは、これまでの刑事モノで描かれてきた冷徹なプロファイラーとは一味違う、人間味あふれるキャラクターを見事に演じきった。
●マニッシュなファッションも見どころ!現代を舞台としたドラマへの出演は、2015~16年のウェブドラマ「ステキな片想い」から約4年ぶり。韓服以外のファッションが見られるところも嬉しい。
これまでの出演作ではスカート姿が多かったが、本作ではほぼゼロ。プロファイラーという役柄に合わせ、パンツスタイルで落ち着いた色のジャケットや白いシャツを凛々しくも女性らしく着こなしている。ヘアメイクも控えめだが、ナチュラルだからこそ際立つソヨンの芯の強さや美しさから目が離せなくなるはず!
●ファンタジーとミステリーが融合。オクニョとの違いにも注目!典獄署の茶母に扮して数々の殺人事件を追った「オクニョ 運命の女(ひと)」に続き、現代を舞台としたドラマで捜査官に変身。本作のソヨンも専門職の女性だが、やや誇張した表現が求められる時代劇とは異なり、演技がオーバーになりすぎないように目つきなどの細かい部分に神経を注いだという。
事件現場に出向いて被害者の行動をたどりながら、犯人の心理を読み解くために思考する真剣な横顔、過去のトラウマに負けまいと闘いながら悩む姿、大切な人々に向ける笑顔など、さまざまな表情を披露。数々の“アイテム”による人知を超えた事件に直面しながらも、ひときわ冷静な判断力を発揮するソヨンは、ファンタジックな世界と現実世界をつなぐ存在でもある。「ずっとファンタジードラマに出演したいと思っていた」というチン・セヨンの活躍をどうぞお見逃しなく!
藤田麗子(ライター)
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