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介護で訪問すると詐欺の電話中 必死に説得も外出 コンビニで待ち寸前で被害食い止める 北海道

STVニュース北海道 / 2024年6月20日 6時15分

特殊詐欺の被害を防いだのは、北海道釧路市の介護施設の訪問ヘルパー・田中正枝さん(75)です。

田中さんは5月10日午前11時ごろ、ひとり暮らしの70代の女性宅を介護のため訪問すると、女性が誰かと電話をしていたといいます。

田中さんが家の掃除をしていると、「携帯電話の代金」「30万円」「金融機関」などと電話の会話が断片的に聞こえてきました。

詐欺を疑った田中さんは必死の説得を始めます。

「詐欺じゃない?」などと書いたメモを見せますが、女性は人差し指を口に当て「しー」とするなど取り合ってくれず、介護中ずっと電話していたといいます。

午前11時45分頃、仕事を終えた田中さんは帰路につき、女性も同時に外出しました。

心配になった田中さんは勤務先に連絡した上で、電話の会話から聞こえた金融機関や郵便局に向かいましたが姿はなく、「コンビニに現れるのでは?」と女性を待ちました。

すると午後1時ごろ、女性が現れ、出入り口付近で電話の相手から「電子マネーを購入し自分で使う」と店員に言うように指示されていました。

田中さんは店員とともに女性を説得。

最後は「請求書も来ていないのに支払うのはおかしい」と話すと詐欺と理解し、安心した表情になったといいます。

2人は介護を通して5年ほどの付き合いで仲も良かったといいます。

19日に特殊詐欺の被害を防いだとして警察から表彰を受けた田中さんは「同年代ですし被害にあわなくて良かった」と笑顔で話しました。

釧路警察署の本間博幸署長は、詐欺の電話中に第三者が遭遇するのは珍しく、田中さんの対応に感謝した上で「顔が見えない人から金を要求された場合は、まず周囲や警察に相談してほしい」と話しています。

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