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【速報】 被害者家族が会見「金銭的賠償にとどまる問題じゃない」厳しい言葉が次々と…

STVニュース北海道 / 2024年7月3日 19時53分

きょう(2024年7月3日)、札幌地裁に訴状を提出したのは、知床・観光船沈没事故で死亡・行方不明となっている乗客14人の家族ら29人です。

2022年4月に知床沖で発生した観光船「KAZUⅠ」の沈没事故を受け、乗客家族らは運航会社の「知床遊覧船」と桂田精一社長に対し、約15億円の損害賠償を求めています。

裁判に参加する家族が、オンライン形式で会見に臨み、苦しい胸の内を明かしています。

家族①

「今回、民事訴訟の提起にいたりましたが、刑事責任はもちろん事件の責任をきちんと果たすべきだ。わたしは仕事をやめざるを得なくなりました。精神的な不安から、キャリア形成にも影響がでている。この裁判は金銭的な賠償にとどまる問題ではない。また、桂田氏は個別の謝罪もしていない。まずは民事訴訟で桂田氏の責任の果たし方の一旦を見ていただけたらと思います」

家族②

「これほどの悲惨な事件を風化させてはならない。集団で訴訟を起こすことで報道に取り上げてもらって、世間に知らしめて、悲惨な事件が二度と起きないように警鐘を鳴らすという意味で訴訟に踏み切った。これをきっかけに、運送業、輸送業に携わる方が、直接携わる人だけじゃなく間接的に携わる人も、自分たちの仕事が人命に直結しているという意識を訴えたい。あの日から、私たち遺族は苦しみと悲しみをずっと持ち続けた毎日を送っているが、桂田氏は平然と自分と家族の幸せのために仕事をしているのがどうしても許せない。それも訴えたい。」

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