【詳細】「落ちろ」「死ねや」のすえ川へ…起訴状で明らかに内田梨瑚被告の“犯行” 高校生殺害

北海道旭川市で17歳の女子高校生が殺害された事件で、旭川地検はきのう（2024年7月3日）、21歳の女を、殺人と不同意わいせつ致死の罪で起訴しました。

殺人と不同意わいせつ致死の罪で起訴されたのは旭川市の内田梨瑚被告（21）です。

起訴状によると、

▼内田被告は4月18日午後11時半ごろから19日午前3時半ごろまでの間、19歳の少女らとともに、17歳の女子高校生を車に乗せ、女子高校生の自宅がある留萌市内から旭川市内の橋まで走行。

▼その間、旭川市内のコンビニエンスストアなどで、女子高校生に馬乗りになって、顔を殴るなどの暴行を加え監禁。

▼19歳の少女とともに、19日午前3時半ごろ橋付近で、女子高校生に対し着衣を脱ぐように命じて、全裸にさせる。

▼女子高校生に土下座して謝罪させ、その様子を動画撮影。

▼女子高校生の腰を蹴るなどの暴行を加えた上、橋の欄干に座らせて謝罪する様子を撮影。

▼女子高校生を再び欄干に座らせ、「落ちろ」「死ねや」と言うなどして橋から川に落下させ、殺害。

女子高校生は5月下旬、橋からおよそ60キロ下流の奈井江町内の川で遺体で発見され、死因は溺死でした。

事件のきっかけになったのは、SNS上でのトラブルとみられています。

捜査関係者によりますと、女子高校生がSNS上で、内田被告がラーメンを食べる画像を無断で使用したことがトラブルの発端となったということです。

また、警察が橋から離れた場所で、女子高校生のスマートフォンを回収し解析した結果、女子高校生が謝罪させられている動画などが確認されました。

スマートフォンは破損していて、警察は内田被告らが証拠隠滅を図るために壊し、捨てた可能性があるとみています。

また、内田被告は女子高校生を車などに監禁したとして、5月27日付で起訴されています。

起訴状によると、

▼内田被告は、自身が映った画像を無断で使用した女子高校生を監禁しようと考え、19歳の少女らとともに4月18日午後9時ごろから午後11時半ごろまでの間、女子高校生に対し電話で「どう落とし前つけんの、誰にけんか売ってんの」などと語気鋭く言う。

▼留萌市内の公共施設で、女子高校生を軽乗用車に乗り込ませ、4月18日午後11時半ごろから19日午前3時半ごろまでの間、女子高校生を監視するなどして、旭川市内の橋まで車を走行させ監禁。

検察は、内田被告とともに逮捕・送検された19歳の少女も、殺人などの非行内容で家庭裁判所に送致しました。

検察は2人の認否を明らかにしていません。