力強い赤身と中トロのあまさが最大の魅力!マグロ漁獲枠拡大で専門店や漁師の期待高まる 北海道
STVニュース北海道 / 2024年12月3日 18時37分
すしネタなどで人気のマグロがより身近になるかもしれません。
国際会議で漁獲枠の拡大が正式に決まる見通しとなり、北海道内の漁業関係者からは喜びの声が聞かれました。
あぶらがしっかりのった中トロに、うまみが強く食べ応えのある赤身。
マグロならでは醍醐味を両方味わえるのが、人気の「本マグロの赤身・中トロ丼」です。
(札幌本まぐろ直売所 猪熊健嗣さん)「マグロはやっぱり本当に力強い赤身のうまさ、中トロのあぶらのあまさ。ここがやっぱり最大の魅力なのかなと思います」
提供しているのは札幌市内のマグロ専門店です。
店頭には天然クロマグロの切り身も並びますが、ここ数年は供給量の減少や漁船の燃料代の高騰が響き、価格が2割ほど上昇していました。
しかしー
(江藤農水相)「漁業者がしっかりルールを守って(資源管理に)協力いただいたことに心から感謝したい」
3日に、資源管理を議論する国際会議で増枠が承認される見通しとなったのです。
そもそもの背景にあったのは、乱獲によるクロマグロの資源量の減少です。
2015年から国際的に漁獲量が制限されていましたが、各国が資源保護に取り組んだ結果、2020年にはおよそ6.5万トンに達するなど、回復傾向が見込まれています。
国際会議の方針によって、日本の漁獲枠は2025年1月から大型のクロマグロで5割、小型のものは1割増える見込みです。
(札幌本まぐろ直売所 猪熊健嗣さん)「市場に流れるものの量が増えれば増えるほど、価格というのは落ち着くと思っているので、そこに関しては期待していきたいなと思っています」
マグロの産地・松前町です。
漁師からも歓迎の声が聞かれました。
(松前まぐろ延縄部会 堀川真治部会長)「現在の枠では夏場も1日出ても1週間2週間休んだり、そういうふうな現状が続いていました」
松前では2024年の漁船1隻あたりの漁獲量はおよそ2トンに制限されていて、2~3回の出港で漁を終えてしまった漁船も少なくないといいます。
(松前まぐろ延縄部会 堀川真治部会長)「とりたくても我慢していたものをとれるのであれば、みんな喜んで沖に出ると思います」
私たちの食卓に深く根差した人気のマグロ。
2025年からはより手が届きやすい食材になるかもしれません。
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