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弁護人に手紙「後悔でしかない」「どうしたら…」旭川高校生殺人・被告の女、起訴内容争わず

STVニュース北海道 / 2024年12月19日 5時56分

旭川市で2024年4月、17歳の女子高校生を殺害したとして殺人などの罪で起訴された、当時19歳だった小西優花被告(20)の弁護人が2024年12月17日会見を開き、小西被告が罪を認め、2025年2月に開かれる裁判では、情状酌量を求める方針であることを明らかにしました。

また、会見では小西被告が弁護人に語った事件の経緯や「当時に戻れるなら、私の命に代えてでも被害者の子を助けてあげたい」などとする今の気持ちを綴った手紙の内容も明らかにしました。

起訴状によりますと、小西被告は2024年4月、旭川市神居町の神居大橋で、留萌市に住む17歳の女子高校生を全裸にさせ、土下座して謝罪させている状況を携帯電話で撮影した上、腹部を蹴るなどの暴行を加えたなどとして殺人などの罪に問われています。

事件をめぐっては共犯とされる内田梨瑚被告(22)も殺人などの罪で起訴されています。

弁護人は、小西被告が罪を認めているとし、事実関係については大きく争わず、裁判では情状酌量を求めていく方針を示しました。

弁護人によりますと、小西被告は殺害時の状況について、現場となった神居古潭のつり橋で、共犯とされる内田被告とともに女子高校生を暴行。

さらに橋の真ん中まで移動して全裸にした上で、欄干に内向きに座らせ、謝罪する様子を撮影し、小西被告が欄干に腰掛けている女子高校生の膝を持ち上げるなどしたと言います。

女子高校生は「いやだ」と言って一度は欄干から降りましたが、再度座らせ、さらに内田被告が川向きに座れと指示したと言います。

後ろ向きになった女子高校生を小西被告が、二の腕と背中を軽く押し、内田被告が背中を押したところ、川に転落したと言います。

転落時、女子高校生がつり橋から垂れるロープにぶら下がったため、小西被告が助けようととっさに手を伸ばしましたが間に合わなかったということです。

弁護人によりますと、小西被告と内田被告との関係については数年前に初めて会い、2024年に入って再会してから親しくなったとし、二人の間には明確な上下関係があったと説明。

小西被告は内田被告の指示や命令を拒否できる立場にはなく、事件についても内田被告が主導したと説明しているといいます。

会見では弁護人と小西被告とのやりとりも明かされました。

11月23日に書かれたとされる手紙では…

「捕まってもそうですが、最近とくに被害者の子とそのご家族の方々の事を毎日のように考えてしまって、事件のあった日の事を思い出したりすると、本当に取り返しのつかない事をしてしまって、被害者の子のご家族のことを考えると、涙が止まらないんです」

「リコさんの事を止めれていればこのような事にならず、被害者の子は今頃生きていて普通に暮らしていたかもしれない。でもリコさんと私は結果、亡くならせてしまったんです。本当に後悔でしかなく、当時に戻れるなら、私の命に代えてでも被害者の子を助けてあげたいです」

「大切な娘様の命を奪ってしまって、私が言える立場じゃないんですけど、辛くて涙が止まらなくて」

「一番辛いのは被害者の方々で、ご家族のお気持ちを考えるとなんて言ってよいのか。償っても償いきれない。優花はどうしたら良いのでしょう」

「自分の犯した罪を裁判できちんとさばいてもらい、刑に従うことしかできません」

「この先、一生一人の女の子の命を奪ってしまったという責任と重い罪を背負っていきたいと思います」としています。

小西被告の裁判員裁判は2025年2月27日から始まる予定で、内田被告の裁判日程はまだ決まっていません。

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