【ミラノ・コルティナ五輪へ】女子カーリング フォルティウス 母となったスキップ吉村紗也香の誓い

来年2月に開催されるミラノ・コルティナ冬季オリンピック出場を目指す、女子カーリングのフォルティスが札幌市内で練習を公開しました。フォルティウスのメンバーの多くは、前回の北京オリンピック日本代表決定戦でロコ・ソラーレと対戦。フォルティウスは先に2勝を挙げたものの、その後相手に3連勝を許し、2勝3敗で惜しくも代表の座をつかむことはできませんでした。

それから3年3か月。チームには釧路市出身の小林未奈（22）、神奈川県相模原市出身の小谷優奈（26）ら新戦力が加入。また出産のため休養していた北見市常呂町出身のスキップ・吉村紗也香（32）が、今シーズンから復帰するなど、万全の体制が整いました。悲願のオリンピック出場に向けて、去年はクラウドファンディングで資金を募ってカナダ遠征を行うなどチーム力は向上中。先月の軽井沢国際選手権では、平昌オリンピックの金メダルチームを倒して優勝を勝ち取るなど、上々の仕上がりを見せています。

とはいえ、オリンピックの出場権争いでは現状、去年の日本選手権優勝のSC軽井沢クラブが一歩リード中。世界ランキングで比較すると7位ロコ・ソラーレ、11位北海道銀行に次いでフォルティスは国内3番手の13位となっています。つまり2月に横浜で開催される日本選手権優勝はオリンピック出場のための絶対条件となっています。

負ければ終わりの大一番。北京にたどり着けなかった悔しさを晴らすべく、フォルティウスは日本選手権に臨みます。

スキップ吉村紗也香

「カーリング人生でこれだけ競技から離れることはなかったけど、ここまで状態を戻せたということは自信になりましたし、周りの支えがあってこそ今ここに立てているのですごく感謝しています。私が産休中は（小谷）優奈ちゃんがスキップで、オーダーも今と違う形でやっていて、どこのポジションでもできるというのがこのチームの強みですし、各々がそれぞれの役割をしっかり果たしてくれているなと思っています。前回の代表決定戦で逆転負けをした悔しい思いは今も残っていて、このメンバーでもう一度オリンピックに挑戦できるということで、あとはもうやるしかないというか、勝つだけです。頂点を目指して今できることをやっていきます。」

ミラノ・コルティナ五輪 カーリング日本代表への道

▽日本代表選出条件

〈1〉2024年 日本選手権優勝チーム：SC軽井沢クラブ

〈3〉2025年 日本選手権優勝チーム：2月2～9日 横浜開催

〈5〉2025年 今年2月6日時点で世界ランキング最上位、かつ2024、25年日本選手権のいずれかで3位以内。

※1 複数チームが該当する場合は、25年9月末までに日本代表決定戦が行われる。

※2 日本としての五輪出場枠は、2024年、25年の世界選手権で獲得したポイントで決定。出場枠を得られなかった場合は、10月の五輪最終予選の予備予選、そして12月の五輪最終予選へと回る。