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【詳報】父親が会見「無責任な趣味で人生を奪った」 タイヤ直撃事故 いまも女児の意識戻らず

STVニュース北海道 / 2025年1月16日 20時46分

札幌市西区で2023年11月、軽乗用車のタイヤが外れ当時4歳の女の子に直撃した事故で、車の運転手と所有者の男2人の初公判が2025年1月16日、札幌地裁で開かれました。

2人はともに「間違いないです」と起訴内容を認めました。

女の子はいまも意識不明の重体です。

初公判の後、被害にあった女の子の父親が、事件後初めて記者会見を開き思いを語りました。

父親の発言内容(抜粋)

何よりも訴えたいのは、事故の原因が整備不良という言葉で済ませてほしくないということ。

自動車の改造は否定しないが、改造に伴う危険を把握して安全に十分な配慮をして、法律上の必要な手順を踏んで運転すべき。

被告らは日常的な安全配慮があったとは到底思えない。

違法改造の車を運転していて、車に異常を感じていたにも関わらず、幼稚園や小学校が並ぶ下り坂を走行して事故が起きた。

単なる整備不良だけでなく、さまざまな面で安全に対する意識が欠けていた結果、この事故を招いたと思っています。

所有者が違法改造の責任しか問われないのもよいのでしょうか。

違法改造の罪に対する罰則は6か月以下の懲役または30万円以下の罰金となっています。

無責任な趣味で人の人生を奪っておいて、その程度の責任しか問われないのは間違っていると思います。

車の所有者が過失運転致傷の罪で起訴されなかったことについて、検察審査会への申し立ても考えている。

多くの方に私の問題意識を共有してもらい、賛同してもらえる声を集めるためにネット上で署名運動を行いたい。

重体の女児について

被害にあった二女はいつも明るくておしゃべりが好きな家族のムードメーカーで、正義感が強く将来は警察官になりたがっていた。

しかし、いまも意識不明。病院の先生からは脳などへのダメージが大きいため、今後も意識が戻らない、戻ったとしても意思疎通ができない可能性が高いと言われている。

私も妻も長女もいまだに気持ちを立て直せない。今後の生活環境や医療費など将来への不安が多くある。

なるべく毎週面会に行っている。面会できる人は僕と妻と妻の両親と決まっている。意識がない中ではあるが、絵本を読んだり、話しかけたり、好きだったDVDを持って行ったりしている。

私たちは本当に辛いが、多くの人に支えられて何とか過ごしてきた。

支えてくれる多くの人に感謝するとともに、二度とこのような被害がないように社会全体の問題として訴えていきたい。

事故当日の状況について

事故の瞬間は何が起きたか分かっていなくて、娘が何かに吹き飛ばされたような感覚。

タイヤがぶつかったのも後から病院で警察から聞いた。

どの程度の重傷なのかなども分かっていなくて、幼稚園で先生の方に心肺蘇生をしてもらっている中で、意識が戻らない状況を通して深刻なけがであると認識した。

幼稚園に迎えに行って姉と一緒に帰るのが日課だったので、2人と一緒に幼稚園から帰る途中で事故が起きた。

2人の被告について

とても心から反省しているとは感じられないし、今後は被告人質問もあるので、言葉を聞いた上で意見陳述で私の思いを裁判官に伝えたい。

被告は事故から1年以上経っているのに罪を償っていない中で、娘が病院でずっと意識不明なのにどうして普通に生活しているのだろうと不満がある。

所有者に関しては車の状態に違和感を感じていたとあったので、異常を感じていることは危険も理解していると思う。

その状況で危険な坂道で試しの運転を実行した。

止めることもせずにあえて試し運転を実行したというのは、2人とも同じくらい責任があるのかなと思っている。

次回の裁判は、2月17日に開かれる予定です。

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