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あの日、刑事は言った「実は頭がないんです」すすきのホテル殺人父親裁判で明かされた遺族の驚愕

STVニュース北海道 / 2025年1月22日 17時8分

【画像】あの日、刑事は言った「実は頭がないんです」すすきのホテル殺人父親裁判で明かされた遺族の驚愕

札幌・すすきののホテルで2023年7月、頭部のない男性(当時62)の遺体が見つかった事件で、逮捕・起訴された親子3人のうち、父親の4回目の裁判がきょう(2025年1月22日)に札幌地裁で開かれました。

殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われているのは、田村修被告(61)です。

起訴状によりますと、修被告は2023年、のこぎりやキャリーケースなどを購入し、娘の瑠奈被告に提供。

さらに、瑠奈被告を事件当日に車で送迎したほか、瑠奈被告が殺害し、自宅に持ち帰った男性の頭部を損壊する様子をビデオで撮影するなどした罪に問われています。

修被告は黒いスーツに紺色のネクタイを身に着け、一礼して入廷。

4回目の裁判は午前11時に始まり、21日に続いて検察の証拠調べが行われました。

検察は、被害にあった男性の遺族の供述調書を読み上げました。

<被害男性の妻の供述調書>

夫は子どもたちをかわいがり、よく遊びに連れて行ってくれた。何かに夢中になると一生懸命になる性格でした。

夫の趣味の多くはバイクとネコがしめていました。

バイクでは道内のいろいろなところにツーリングに行っていて、先々で写真を撮ってアルバムを作っていました。

長男と一緒にツーリングに行っていたこともありました。

夫は2018年ごろから「撫でられるものがほしい」とネコを飼っていました。

ネコに対しても本当に気を使っていて、エサを食べたかどうか、私にもネコにもよく聞いていました。

夫がネコをかわいがっていたのも、いま思うと、寂しかったからだと思います。

夫と最後に言葉を交わしたのは2023年7月1日の朝でした。この日は長男が夕方に来ることになっていたので、3人で夕食を食べるか聞きましたが、「出かけるからいらないわ」と言われたので、私は「分かった」と言いました。

いつも通り翌日の夕方には帰ってくるだろうと思っていました。

そのときは朝だったので、ジーパンにTシャツ姿で、話しかけてもいつも通り少し素っ気ない言い方で、何も変わらない朝でした。

夫は7月3日の夜になっても帰ってきませんでした。夫の姉に連絡して、警察署に行ったところ、警察から「中央署の刑事が来るので待っていてください」と言われて小さな部屋に通されました。

中央署の刑事が来て、「何かあったんですか?」と聞きましたが、「確認をさせてください」と言われ、すぐには答えてくれませんでした。

刑事は防犯カメラの映像の写真を3~4枚ぐらい見せてきて、全体的に「あっ、パパだな」と思う人が映っていましたが、その後も「何かあったんですか?」と聞いても答えてくれませんでした。

刑事の前で自分の携帯電話で何かを検索したと思いますが、検索しても分かりませんでした。

ようやく刑事が「すすきので遺体が見つかりました」と言って、私は何が起こっているのか分かりませんでした。

その後、「指紋で本人か確認したい」と言われましたが、「顔を見れば分かります」と言ったところ、「実は頭がないんです」と言われました。

一体何を言っているのか、現実なのか分からなくなって、この後のことを思い出せません。

2023年8月18日が四十九日でしたが、この49日間は現実ではない長い夢を見ているようでした。

私の望みは何があったのか、本当のことを知りたいです。

夫はもう話すことができません。

私にとってはいい夫で、子どもたちにとってはいい父親でした。

子どもたちが小さいときにはいろいろなところに連れて行ってくれて、仕事で辛いときも愚痴は言わず、独立した子どもたちが家に来たときには3~4人で食事をしていました。

この先もそのような穏やかな日々が待っていると思っていました。孫ができれば孫をかわいがることを夫は楽しみにしていました。

夫にはまだやりたいこともあったと思います。夫はよく「父親の言う通りにしてきた」と言っていました。

子どもが独立してようやく自分がやりたいことをしていました。

家族にとっては家族を大事にしてくれるいい父でした。

夫がなにか誤ったことをしたのであれば、私が代わりに謝りたいです。

しかし、なぜ夫が殺されなければならなかったのか、考えるのはそのことばかりで本当のことを知りたいです。

<男性の息子(長男)の供述調書>

父が殺されたのを知ったのは2023年7月4日です。母からの電話で知りました。何も考えることができませんでした。

約50日が経ち、いまでも毎朝起きるたびに「ああ現実なんだ…」と思います。

いまも実家に帰るたびに父が定位置のソファに座っていて、「おかえり、どこか食べに行くか」と声をかけてくるのではないかと思っています。

私はもっと父とツーリングに行きたかったです。

こんなひどい殺され方やひどい仕打ちをされたことに納得がいきません。望んでいるのは極刑です。私の気持ちとしては一家全員の極刑を望んでいます。

一方、修被告は「娘の犯行を知ったのは事件があったあと」などと無罪を主張しています。

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