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スーツケースを手に車道を歩く外国人観光客 きょうも迷惑行為が…いたちごっこ続く 北海道

STVニュース北海道 / 2025年2月7日 18時41分

北海道内の観光地にあふれる外国人観光客。

大きな事故につながる前にと、オーバーツーリズムへのさまざまな対策が広がりをみせていますが、いたちごっこが続いています。

(山本記者)「多くの観光客で賑わう雪まつり会場ですが、聞こえてくるのは英語に中国語、まさに多国籍です」

2月4日から札幌市で始まった「さっぽろ雪まつり」。

アジア圏の旧正月が重なり、2025年も海外からの観光客で賑わいをみせています。

(台湾からの観光客)「すごく驚いた。日本人の技術は素晴らしいと思う」

観光客によって北海道の経済が回る一方、各地で問題となっているのが外国人観光客によるルール違反です。

札幌駅周辺で観光客がスーツケースをひきながら大胆にも歩いている場所は、車道です。

すぐ隣では車も走っていて、事故に繋がる危険性があります。

なぜルールが守られないのか?

観光客に聞いてみると、こんな提案がありました。

(中国からの観光客)「看板があったほうがいいと思う」

(中国からの観光客)「英語の看板があれば大体の旅行者は理解ができると思う」

実際に注意喚起の看板を立てるなど対策を始めたのが、美瑛町の観光名所「クリスマスツリーの木」です。

この場所では観光客による過度な混雑や違反が地域住民に悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」が問題となっています

町は対策として実際に看板や警備員を配備し、1月30日からは付近の駐車禁止などを注意喚起していますが、7日の様子を見てみるとー

(林記者)「私はいま駐車禁止のエリアにいます。車はとまっていませんが、一歩離れるとたくさんの車がとまっています」

駐車禁止のエリアから少し離れたところには車がずらり。

相変わらず人の混雑などは変わっていません。

それでも観光協会は以前よりは解消されたと感じています。

(美瑛町観光協会 細谷侯仁事務局長)「車がいなくなったことでの安全面が確保されたと考えている。美瑛町の農業を大切にしながら、観光の部分を何ができるのかを考えていけないと思います」

外国人観光客による問題は他の地域でもー

踏切内で写真を撮る観光客。

小樽市の朝里駅では1月23日、立ち入り禁止の線路内に中国籍の女性が写真を撮るために侵入し、列車にひかれて死亡する事故ありました。

事故後、警備員を配置する対策がとられましたが、7日も踏切内で写真を撮る人があとをたちません。

また同じく、小樽市の人気スポット「船見坂」でも警備員が配置されましたが、7日も一部の観光客が車道で写真を撮影していました。

(警備員)「いることによって抑止にはなっているとは思います。人数が限られているので、見ていない時には出る人もいる」

どの地域でもいたちごっこは続いています。

オーバーツーリズムの専門家は、大きな事故につながる前に抜本的な解決方法を考える必要があると言います。

(北海道大学 石黒侑介准教授)「観光地でのマナーやルールを熟読して行動を改める方がどれだけいるかというのは非常に難しい問題。厳罰化していってそういったことが厳しく罰せられるんだということを内外に示していく。少し言葉は乱暴ですけど、客層を選んでいく、どういうお客さんがいいのか議論をしていくことがいいのかなと思います」

観光需要の回復に期待感が膨らむ一方で、地域住民の生活を守るためにも実効性のある対策が急務となっています。

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