【派遣女子・更新なし】こんなはずじゃなかったのに……気づけばアラフォー、孤独死が怖いおひとりさまに~その1~

Suits-woman.jp / 2019年3月8日 10時0分

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パートやアルバイトというような非正規雇用が増え続けている現代。いわゆるフリーターと呼ばれているアルバイトやパート以外に、女性に多いのが派遣社員という働き方。「派遣社員」とは、派遣会社が雇用主となり派遣先に就業に行く契約で、派遣先となる職種や業種もバラバラです。そのため、思ってもいないトラブルも起きがち。

自ら望んで正社員ではなく、非正規雇用を選んでいる場合もありますが、正社員の職に就けなかったため仕方なくというケースも多々あります。しかし、派遣社員のままずるずると30代、40代を迎えている女性も少なくありません。

出られるようで、出られない派遣スパイラル。派遣から正社員へとステップアップできずに、ずるずると職場を渡り歩いている「Tightrope walking(綱渡り)」ならぬ「Tightrope working」と言える派遣女子たち。「どうして正社員になれないのか」「なぜ派遣を選んでいるのか」を、彼女たちの証言から検証していこうと思います。

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今回は、都内で派遣社員として働いている小畑杏奈さん(仮名・40歳)にお話を伺いました。

長い髪を後ろに一つにまとめ、グレーのVニットに、紺色のストレートパンツ、ローヒールのパンプスというシンプルなコーディネートですが、華やかさがあります。特にすっとした姿勢の良さは、大勢の中でも目を引きます。

「今は、ほとんど運動はやっていないのですが、中学時代は陸上部に所属し、長距離では市内の大会でベスト4になったこともあります。運動神経は良い方で、高校に入ってからは趣味程度にバスケ部に所属をして体を動かしていました。中学時代は運動も勉強も得意だったんで、周りから推薦されて生徒会の役員もやっていましたね」

「今は今年の大型連休が不安。収入が大幅ダウンするので、今からその分を節約しています」という杏奈さん。いったい、これまでどのような経歴だったのでしょうか。

杏奈さんは、埼玉県の北部で生まれ育ちました。実家は、鉄道会社に勤務していた父と、パートタイムで総菜屋で働いていた母、3歳年下の弟の4人家族です。

彼女は、地元では中堅校と呼ばれた私立高を卒業をし、高校時代は、ティーン誌の読者スナップに出たこともあるといいます。

「スポーツが得意だったのもあって、学生時代は長身でスタイルも良かったんです。たまたま読者スナップに載ったり、学校案内では制服モデルをしたり。学内でも目立っていましたね。今は少し、太りやすくなったので最寄り駅より2駅手前で下車し、節約も兼ねて歩いたりしています」

中学生の頃から憧れていたキャビンアテンダントになるために、就職先に航空会社があった都内の女子大の英文科に進学します。

「高校時代は内申点も良かったので、大学へは、指定校推薦で入学しました。周りよりも早く決まったので、女性誌を読んで大学にどんなファッションで通おうとか、サークルはどこに入ろうとか入学前から考えていましたね。本当は一人暮らしがしたかったのですが、埼玉の実家から1時間半以上かけて通学しました。終電が早かったので、よく友達の部屋に泊まったり、夜遊びをして飲みに行ったり、背伸びして遊んでいました」

いよいよ就職活動となり、それまでの楽しかった大学生活が一変します。

「私が就活を行なった時期はちょうど氷河期で、パチンコ店などのレジャー産業や、チェーン系居酒屋の企業に就職した同級生もいました。私は在学中からキャビンアテンダント専門の講座などにも通っていたので、どうしてもその夢が諦められなかったんですよね……」

キャビンアテンダントの夢があきらめきれずに、就職浪人の道へ…

しかし、航空業界に絞った就活は、募集自体を行なわない航空会社もあって苦戦しました。

「大学の先生も“昔はうちの大学からキャビンアテンダントに何人かは簡単になれた”と言っていたので、3年生までは自分もなれるだろうと楽観的でした。でも私の代は全滅でした。同級生が新興の航空会社や、新幹線の乗務員になるのをしり目に、妥協をしたくなかったので、結局、親に就職の猶予を1年貰いました」

杏奈さんは大学は卒業した後、英語の専門学校に籍を置いて二度目の就活を行ないます。

「結局、就職浪人をしたのにも関わらず、地上勤務で非正規雇用での内定しか貰えませんでした。これ以上、親の手前、就活を長引かせるわけにはいかなかったので、地上勤務で入社しました。友人には“地上勤務の方が安全だから”などと、見栄を張ったりしましたね」

空港でチケットの手配などを行なう作業や、乗客への案内などを主に担当したそうですが、シフト制で夜勤もあり思った以上にハードだったとか。念願だった航空業界に入社してみたものの、好きでやっている仕事ではなかったため、ストレスが溜まっていきます。

「キャビンアテンダントの姿を見ると、“自分とそんなにスキルやルックスは変わらないのに……。自分は氷河期でたまたま運が悪かっただけではないのか”といつも感じていました。

その反動で、彼氏にも内緒で休みの日は合コンに出かけたりしましたね……。仕事を退社する理由のために、専業主婦になりたいと思いながら働いたんですが、結局、彼氏ともうまくいかず、20代半ばで退社しました」

このころまでは周りからも合コンによく誘われたり、夜遊びに出かけても声を掛けられたり、充実していたそうです。

「まだ仕事が選べた20代のうちに、スキル磨きを行なっていれば良かったと、今は後悔しています。でも、当時は努力をしなくても結婚も就職もできると思っていたんです」

キャビンアテンダントになって、素敵な男性と知り合ったり、世界中を旅したいと願っていたものの現実は厳しかった……。

もっといい仕事があるはず……、もっといい相手がいるはず……。理想を追い求めているうちに非正規雇用のアラフォーに……。~その2~に続きます。

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