【宋美玄先生の「ふたりで妊活」のススメ】はじめからふたりで妊活すれば、夫婦の仲はその後もよくなる〜その1〜

Suits-woman.jp / 2019年5月4日 15時0分

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「妊活は女性がするもの」というイメージを持っている人が多いと思います。しかし当たり前のことながら妊娠は1人ではできません。また男性側に不妊の原因があるケースもあります。

4月17日に行なわれた産婦人科医・宋美玄(ソンミヒョン)先生のセミナーで、「これまでの妊活の課題と、これからの『ふたりの妊活』のススメ」を聞いてきました。

宋美玄先生:1976年生まれ。医学博士、産婦人科医。セックス、性、妊娠について対して女性の立場から情報発信、啓蒙活動を行なっている。

女性の平均初婚年齢が30歳を超えていく

宋先生ははじめに、平成の30年間で日本人の働き方や結婚年齢が大きく変わったことを指摘しました。

「女性の社会進出が進み、ライフステージにかかわらず、女性も働き続ける時代になりました。何十年か前までは20代から子どもを産み始めていたんですけれが、今は待っているだけではコウノトリは飛んでこないわけです」

女性の就業率はどう変わったのでしょうか。1989年(平成元年)には約55%。それが2018年(平成30年)は約70%で、15%もアップ。もはや働く女性のほうがメジャーです。

共働き世帯も増えました。1989年には787万世帯だった共働き世帯は、2018年には1219万世帯と増えつづけ、反対に専業主婦世帯は930万世帯から600万世帯に激減しています。

「私が大学を出たころはちょうど超氷河期でしたが、平成は長く不景気が続き、片働きでは食べていけないから共働きにという事情もありました」

不景気は晩婚化にも大きく影響しています。

「何年か前、政府の少子化対策の委員会で晩婚化問題を話し合っていたとき、年配の偉い方々の中には、女性が自分のやりたいことを優先して、結婚したり子どもを産んだり育てたりという女性の使命を忘れてしまった!なんておっしゃる方もいましたけど。お金がないから結婚できないという背景もありますね」

内閣府「平均初婚年齢の推移」より。

上のグラフは男女別の平均初婚年齢の推移です。1989年からの28年間で男性は2.6歳、女性は3.6歳、晩婚化しています。2018年には女性の平均初婚年齢は30歳を超えているそうです。

「欲しい子どもの人数は、実は昔からあまり変わっていません。けれども産み始める時期が変わりました。初婚が30歳を超えている。キャリアを積んだり、結婚に必要なお金がまだなかったりという時代に生殖世代が重なるのが、私たちの抱える問題ではないでしょうか」

卵子の老化におびえるアラサー世代

卵子の数は年齢とともに減少します。実は女性が持っている卵子の数は胎児のときがいちばん多く、出生時には200万個くらい。そして思春期には20〜30万個に減ってしまうのです。さらに思春期からはアトポーシス(細胞の自殺)によって毎月1000個ぐらいずつ卵子が減り、閉経期に向け、ゼロに近づきます。

出典:女と男のディクショナリーHUMAN+(日本産婦人科学会著)

卵子の数も重要ですが、質も重要です。

一般社団法人日本生殖医学会 提供(ドナー)卵子と自身の卵子を用いた生殖補助医療による治療成績

上のグラフは,年齢別に見た「提供(ドナー)卵子と自身の卵子を用いた生殖補助医療による治療成績」です。赤がドナー卵子。青が自身の卵子です。ドナー卵子を用いたほうは年齢によって生産率に大きな差は見られませんが、自身の卵子を用いた場合は、加齢とともに生産率が低下していくのがはっきりわかります。

「卵子が若ければ、卵巣や子宮は年を重ねても妊娠は可能という結果です。卵子の数というより卵子の質が問題になってきます。30代後半からグーッと下がってきますね」

卵子の老化という話を聞いたことがあるでしょうか?2012年にNHKの『クローズアップ現代』が特集し、世の女性に衝撃が走りました。

「今のアラサーの人たちは卵子の老化をご存知で、ものすごく焦っているな、という印象を受けるんです。ちなみに私はロスジェネ真っただ中世代ですが、NHKクローズアップ現代の放送があったのはもう30代後半でした」

加齢とともに卵子が老化する。だから妊活は女性の仕事……ではありません。宋美玄先生は言います。

「男性は何歳でもいいよね、と思っている人がけっこういらっしゃいますが、違います」

➡実は男性が原因の不妊が約半数〜その2〜に続きます。

ふたりの愛がためされるとき?

画像提供:株式会社リクルートライフスタイル

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