ねこ好きの心を奪う書籍がズラリ!神保町にある猫本専門書店「にゃんこ堂」の魅力とは?
TABIZINE / 2020年12月23日 7時30分
まるっこいフォルムといい、ぷにぷにの肉球がついた手足といい、「人間を萌えさせるために生まれてきたのでは!?」と錯覚させるほどの魅力を持つ動物、猫。東京・神保町に、猫好きが身悶える書店「猫本専門 神保町にゃんこ堂」があります。店内に入った瞬間から、右も左も、猫、ネコ、ねこ!そこには、何度も通いたくなるような、やさしい世界が広がっていました。
お店全部が猫だらけ!
神保町駅A4番出口を出て、30秒もかからず到着する「姉川書店」。ここが「猫本専門 神保町にゃんこ堂」(以下、にゃんこ堂)です。一見、“昔ながらの本屋さん”といった雰囲気ですが、一歩踏み込めば、そこは猫の本だらけ!書店が、まるまる猫にまつわる本だらけというのは、はじめての光景です。
“猫にまつわる本”と一言でいえども、絵本をはじめ、小説や写真集、コミックなど、種類は実に豊富。常時、600種類・2,000冊以上の本が並んでいるといいます。「あ、これ知ってる!」といった有名な本から、「こんな本があるのか〜」と新発見できる本まで、視線があちこち忙しく目移りします。店内をウロウロすればするほど、気になる本が増えていき、まるで宝探しのよう。しかも、これが全て猫の本なわけですから、こんな幸せあるでしょうか!?
さらには、表紙がこちらを向いているのにお気づきですか?このディスプレイがとても見やすく、つい手に取ってしまうのです。全て立ち読みが可能。表紙を見て癒やされ、ページをめくってまた癒やされ、納得の一冊を購入することができるのです。
なぜ猫本専門になったのか?
それでは、なぜこのようなお店を開いたのか・・・店主の姉川二三夫(あねかわ ふみお)さんに聞いてみました。
姉川書店は、元々、ごく普通の書店でしたが、本が売れなくなったと言われる昨今、お客さんがお店に入ってくれても、すぐに出ていってしまうことが多くなったのだとか。そこで、「立ち止まって、見てくれるものは何かないか」と考え、思いついたのが猫だったそう。全てを猫の本に切り替えたおかげで、今は立ち止まって、本を手に取ってくれるお客さんが増えているそうです。
猫の本が大集結!
ここに並ぶ本たちは、特に姉川さんが選んでいるというわけではなく、出版社などが持ち込んでくれているのだとか。ということはつまり・・・猫に関する本が常に、ここに大集合しているということ。
大型店では、古い本などは出版元に返却されてしまいますが、「にゃんこ堂」では、その本がなくなればまた補充するため、古い本でも手に入りやすいそう。探していた本が見つかる可能性がグンと高まります。小型の専門店である利点を最大限活かしているので、「あそこに行けばあるはず」という安心感は、我々にとってもうれしいですよね。
お店では、本だけではなく、トートバッグやTシャツをはじめ、文具やカレンダー、なんと手作りの猫のおもちゃまで、グッズもたくさん販売しています。本と合わせて購入していく人も多く、しおりやポストカードなどが売れ筋なのだとか。
「にゃんこ堂」では、特定の本が一気に売れていく・・・というよりも、店内をいろいろと見て回り、その中から選んで購入するお客さんが多いそう。また、「じっくりまったり読み比べて、とっておきの一冊を見つけてほしい」という思いから、姉川さんも、来店するお客さんに対し「ゆっくり見ていってくださいね」と、声掛けしていく姿が印象的でした。
ちなみに、筆者も2匹の猫と暮らしており“猫溺愛タイプ”なのですが、その本の品揃えはやはり気になるものばかりでした。中でも、「THE BOOK OF THE CAT 名画のなかの猫」(出版:エクスナレッジ 著:アンガス・ハイランド、キャロライン・ロバーツ)は、ウォーホル、ゴヤ、ホックニー、国芳、ダ・ヴィンチ、クレーなど、名高い画家たちが描く猫の姿をまとめた本で、ページをめくるたび愛らしい姿を見ることができます。「ああ、どんな天才画家でも、猫をカワイイと思う気持ちは私と一緒なんだな」と思うと、親近感がわくのと同時に、ほっこりします。
そして、最近災害が多いため、万が一のことがあった場合にはどうしたらいいのかと思っていたところに、今回、「決定版 猫と一緒に生き残る 防災BOOK」(出版:日東書院本社)や、「猫と暮らしている人のやさしくわかる防災と避難」(出版:ナツメ社・著:小林元郎)といった本の存在を知りました。こういう出会いこそ「神保町にゃんこ堂」ならでは・・・と感じました。
本を購入すると素敵すぎるサプライズが!
お店に入った瞬間から、驚きとワクワクが続く「にゃんこ堂」。最後にお会計を済ませた後にも、思わず声が出てしまうサプライズがあります。それは、オリジナルブックカバーを付けてくれること!
くまくら珠美さんが描くイラストのカバーが、とにかくカワイイのです!本を読むときはもちろん、カバンの中に入った本を取り出すとふとした瞬間など、とてつもなく気分が上がり、改めて本を大切にしようと思う気持ちにもなるのです。「神保町にゃんこ堂」の文字がどこかレトロな雰囲気で、本を読もうと手に取るたびに店内の風景が浮かび、「ああ、また行きたいな」と思い起こしたりします。
「本が売れるか売れないかではなく、実際に立ち止まって、本を手に取ってほしい」と語った姉川さん。お客さん一人ひとりに、「わざわざお越しいただき、ありがとうございました」と声を掛けていく姿は、やさしさに満ちあふれ、本への愛情も深く感じました。「猫本専門 神保町にゃんこ堂」は、かわいさとやさしさがギュッと詰まった素敵な書店でした。
猫本専門 神保町にゃんこ堂
住所:東京都千代田区神田神保町2−2 姉川書店内
電話:03-3263-5755
営業時間:平日10:00〜20:00、土曜祝日11:00〜18:00
定休日:日曜
HP:http://nyankodo.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/anealoha65
公式フェイスブック:https://www.facebook.com/nekobon.nyankodo/
[All Photos by Koume]
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