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暑い夏は“ぬる燗”!鳥取の酒店店主が教える、知られざる日本酒の楽しみ方とは?

TABIZINE / 2021年8月24日 12時30分

tabizine.jp

豊かな自然や清らかな湧水に恵まれた鳥取県。江戸時代から地酒作りが盛んに行われ、今なお17の酒蔵が点在、300種以上もの銘柄を有します。そんな鳥取県では地酒の魅力を発信すべく、メディア向けオンラインセミナーを開催。鳥取の日本酒の魅力や夏におすすめの飲み方などが紹介されました。

鳥取の日本酒はシャープな辛口が主流


セミナーに登壇するのは鳥取市内にある谷本酒店の店主、谷本暢正氏。利酒師やソムリエの資格を持ち、独自の視点でセレクトした日本酒が並ぶ酒店は、県外からも足を運ぶファンがいるほど人気なのだとか。



冒頭では鳥取の地酒「辨天娘 強力」が紹介されました。粒が大きく、酒造りに好適な鳥取オリジナル酒米「強力(ごうりき)」を使用した日本酒です。強力は米の中心にある白い部分「線状芯白」を持っており、その性状から酒米の王様として知られる「山田錦」のルーツとも考えられているようです。手がける太田酒造場では、米の生産者ごとに仕込みを行っていて、タンクを分けて生産。ブレンドすることなく出荷するため、田んぼによって異なる米の個性を楽しめるのが特徴なのだそう。



セミナーに合わせて届けられた「辨天娘 強力」を試飲してみます。白ワインのように淡く、緑がかった黄色が印象的。口当たりは実にシャープ。辛口が際立ちながら、口の中に深みあるコクや旨味もしっかり広がりました。これは魚料理や和食とマリアージュしたくなる味わい。
暑い夏は“ぬる燗”がおすすめ


キレッキレの辛口なので、冷酒に向いているのかと思いきや、谷本さんのおすすめは「熱燗」とのこと。

「熱燗にすることで、口当たりがまろやかになります。辛口が主流の鳥取の日本酒には適した飲み方。体温と同じくらいの温度のアルコールは身体への負担も少ないので、暑い夏は40°C程度に温める“ぬる燗”がおすすめです」(谷本さん)



早速ぬる燗にトライ。たしかに冷酒よりもぐっとまろやかになった印象です。それでいてシャープ感は残っているので、飲み心地スッキリ。連日猛暑の今こそ、この飲み方は良さそう。
生酛造りで仕込んだ麴甘酒


続いて鳥取の甘酒「米麹甘酒 発酵の森」が登場。自然界の乳酸菌を取り込んで発酵させる伝統的な製造方法「生酛造り」で仕込んだ麴甘酒です。時間も手間もかかるものの、蔵に凄む菌を利用するため、味に地域性を出せるのが魅力なのだそう。

鳥取 甘酒

かれこれ多くの甘酒を制覇してきた筆者ですが「生酛造り」は初めて。ドキドキしながら口に運んでみると、その旨味の濃さに驚くばかり! ボディ感が強めながら、甘みは繊細でマイルド。そのまま飲むのはもちろん、料理などにも威力を発揮してくれそう。



甘酒をさっぱり楽しむアレンジレシピも披露されました。甘酒とソーダ水を1:1で割る「甘酒のソーダ割」は喉越し抜群で、清涼感たっぷり。夏の朝やお風呂上がりにピッタリな一杯です。



甘酒で作るフルーツポンチもおすすめされました。甘酒を注いだグラスや器に好みのフルーツを入れるだけで完成です。甘党の人はシロップを入れても良さそう。筆者はプラムとブルーベリーでトライしましたが、果物の酸味と甘酒のほのかな甘みが絶妙に調和し、立派なスイーツに。

今回ご紹介した地酒と甘酒は下記URLから購入可能です。遠方を訪れることが何かと憚れる今。こんなときは、旅してみたい地域の地酒や食文化を通して、気分を上げてみるのはいかがでしょうか。
辨天娘
太田酒造場HP:https://www.bentenmusume.com/
発酵の森
山根酒造場HP:https://hiokizakura.jp/sake/sake_general
 

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