【石川県】隠れ名所も満載『加賀の國』~豪華タクシーで巡る「野々市市」の女子旅~
TABIZINE / 2022年4月12日 21時0分
コロナ禍での新しい旅のカタチとして浸透しているのが、人混みを避けた穴場スポットを巡る「ずらし旅」。公共交通機関ではアクセスしづらい場所へ訪れるなら、観光タクシーの利用がおすすめです。筆者が利用したのは石川県の「加賀の國 観光グランキャブ」。この特集では、ワンランク上のタクシーで駆け巡る加賀の國をご紹介。今回は野々市(ののいち)市の旅をお届けしましょう。
移動時間も旅の主役、ラグジュアリーな観光タクシー
今回利用した「加賀の國 観光グランキャブ」は、自然、歴史、温泉などをテーマとした12のコースを用意しており、料金は1万4,000円〜。時間貸し切りにも対応していて、30分4,650円で利用可能です。発着は小松空港や小松駅、加賀温泉駅、松任駅、加賀温泉郷などから選べます。
車両はトヨタ・アルファードの最上級グレードにあたるエグゼクティブラウンジ。高級ミニバンと知られるアルファードの中でも、とりわけラグジュアリーな装いで話題を呼んでいるそう。
最大7人乗りで、すべてのシートに本革が採用されています。特筆すべきは2列目シート。電動リクライニングやオットマンまでも備わり、その快適性はまるで飛行機のビジネスクラスさながら。
アームレストの内側にはシートやヒーターを調節する操作パネル、さらには収納式テーブルがあり、なんともプレミアムな移動時間を叶えてくれます。聞けば、かつての政治家の公用車といえばセンチュリーやプレジデントが定番でしたが、近年ではこのアルファードが人気なのだそう。
さらにテレビやDVD、Wi-Fi、冷蔵庫までも設えられています。運転手さんは観光のスペシャリスト。さまざまなリクエストに応えてくれる上、ガイドブックには載っていないレアな情報を教えてもらえるので頼もしい限りです。
加賀の國 観光グランキャブ
金沢のベッドタウンとして発展を続ける「野々市市」
あらためてお伝えすると「加賀の國」とは、石川県の金沢より以南にあたる加賀市、小松市、能美市、川北町、白山市、野々市市の6市町のこと。関西の奥座敷として古くから栄え、豊かな自然や食、温泉に恵まれた地として名を馳せます。
野々市(ののいち)市は隣接する金沢市のベッドタウンとも言われ、年々人口が増加し続けているエリアです。面積は14平方キロメートルほどながらおよそ5万人が暮らしており、人口密度は約4000人/平方キロメートル。これは本州の日本海側の自治体の中でもっとも高い数字なのだとか。いかに住みやすいかがうかがえますね。
ビストロ・ウールー
特に若い世代から人気を博していて、高感度なカフェやショップも続々と誕生。ランチには地元の人から根強く愛されているという「ビストロ・ウールー」を訪問しました。地域食材の魅力を多くの人に知ってもらいたいと、オーナーシェフの久田康博さんが2002年に開いたレストランです。
前菜、メイン、パン、ドリンクがセットになったプリフィックスコース(1,430円)をいただくことに。前菜は能登大納言小豆のポタージュや自家製能登豚ソーセージなどの5種からセレクトできます。「能登産寒ブリのカルパッチョサラダ」は、みずみずしい葉野菜と脂がたっぷりのったブリが絶妙なハーモニー。ゆずの清涼感が効いたドレッシングもたまりません。
メインは「能登産スズキのポワレ 有機人参のシトラスソース」をチョイス。バターでじっくり焼くというスズキはカリッとした皮とジューシーな身のコントラストが格別です。驚くほど旨味が濃厚で、今まで食してきたスズキは何だったのか……、と思ってしまったほど。早くも北陸の美味にノックアウト! メインは他に能登産さわら豚肉のローストなど4種を用意。リピートして全制覇したいくらいです。
海の幸に続き、衝撃を受けたのが自家製の「りんごバター」(写真右)。石川県産「秋星(しゅうせい)」というりんごで仕立てたバターで、華やかな香りとフレッシュな甘味が引き立ちます。ふんわりしたエアリー感はパンとの馴染みも抜群。なんでも久保田シェフがフランス修行時代にりんごバターを知り、そのおいしさが忘れられず、地元のりんごで作ろうと思ったのがはじまりだそう。りんごバターは店内で購入することも可能。いつもの朝食が格上げされること間違いなしでしょう。
1の1 NONOICHI
続いて訪れたのは「1の1 NONOICHI(いちのいち ののいち)」。2019年にオープンした官民連携の複合施設「にぎわいの里ののいち カミーノ」内にあるコミュニティスペースです。モダンスタイリッシュなデザインが目を引くコチラ、ある建物がモチーフとなっているのですが、何かわかりますか?
正解は「学校」でした! “みんなの学び舎”をコンセプトとしており、食堂や物産コーナーに加え、シェアオフィス、シェアキッチンを兼ね備えています。「1の1食堂」では、定食やラーメン、うどんからアルコールまで多彩なフードとドリンクを用意。教室をイメージした店内はお洒落ながら懐かしさもあり、親しみやすい雰囲気です。
“給食当番”と称されたシェアキッチンは、飲食店開業を志す人のチャレンジの場として作られた施設。曜日ごとに1カ月単位で使用でき、光熱費含めて1日5,500円。作られる料理はこの場で提供され、お弁当やカレー、スイーツ、パンなど幅広いラインナップ。メニューはインスタで公開されているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
野々市の特産物がずらりと並ぶ物産コーナー。市の花木である「椿」を模したお菓子や地元産キウイで作った調味料など、土地の名物が充実しています。観光案内所も併設されていて、歩いて周れる観光名所を紹介した「てくてくマップ」を配布。さらにボランティアガイドによる街案内も実施。より深く野々市市を知りたい人はお願いするのも一興かもしれません。
地元の美味を体感できるビストロや、ユニークなパブリックスペース。住みやすい街として名を馳せる野々市は旅行者にとってもまた魅惑的。次の北陸旅の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?
ビストロ・ウールー
住所:〒921-8802 石川県野々市市押野2丁目178
TEL:076-294-0093
営業時間:11:30~14:00、18:00~21:30
定休日:月曜日
URL:https://www.bistro-heureux.jp
1の1 NONOICHI
住所:〒921-8815 石川県野々市市本町2丁目1-21 にぎわいの里ののいち カミーノ内
TEL:076-259-1167
営業時間:9:00~20:00(L.O.19:30)
定休日:月曜日
URL:https://www.1no1nonoichi.com
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